滋賀県湖南市“公式Vチューバー”予算ゼロでも継続に「失敗を認めるべき」の声

 滋賀県湖南市の公式Vチューバーとして活躍している「Minami(ミナミ)」の2022年度活動予算が打ち切られたことが明らかとなり、ネット上で話題に。ただし同市は予算がなくてもミナミの活動は続けていくとしているのだが、これには疑問の声もあがっている。

「ミナミは、19年3月に当時の谷畑英吾市長が自治体で公式Vチューバーを作ることを発案し誕生しました。ネコをモチーフに、市章・市の花であるサツキなどを取り込んだキャラデザインで、市の公式YouTubeチャンネルで湖南市の魅力や市の情報を発信。外国籍市民も多いことから、外国語での情報も提供していきたいとしています」(タウン誌ライター)

 しかし、ミナミには20年度当初は81万円の予算が組まれていたものの、市長が交代した21年度では23万円に減額され、ついに22年度には予算がつかなかったという。それでも市は「動画作成の機材は購入しているため、今後もミナミのPR活動は続けていく」と意欲を見せているのだが…。

「ネット上では、《予算がないのに活動を続けるというのは責任逃れだと思う。活動を続けるなら予算を付けるべきだし、予算をつけるほどの活動をしていないなら失敗を認めて廃止するべき》《予算がないってことは職員の努力に頼るところも出てくるのでは? それは担当者の負担が大きく可哀想な気がする》《市がVチューバーを運営するというのは確かにいいアイデアかもしれないが、今や乱立するなかで注目されるのは相当難しいと思う》など、今後の活動に否定的な意見も少なくありません」(前出・タウン誌ライター)

 ミナミの主な活動である湖南市の公式YouTubeチャンネルを観てみると、これまで3年の活動期間でアップされたミナミ出演動画は25本。最初にアップされた挨拶動画こそ1万8000回以上再生されているが、その後は1000再生に届かないものがほとんど。

 予算が打ち切られた今が見直しのタイミングだろう。

(小林洋三)

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