2月25日に自身のYouTubeチャンネルで「私Coccoはこの先、一切メディアに顔を出さずに歌を歌っていくことに決めました。そういうアーティスト方針に決めたからです」と宣言した、デビュー25周年を迎えるシンガーソングライターのCocco。タモリやマツコ・デラックス、浜崎あゆみや木村拓哉など、芸能界にファンを公言する人が多いCoccoだが、独特な感性で紡がれる詞や歌のすばらしさもさることながら、正直すぎるゆえに生きづらさを感じていることがダダ漏れなところも、愛さずにはいられない理由の1つだろう。
2001年4月20日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に生出演したCoccoは、タモリと沖縄訛りの強い言葉でトークを交わした後に11枚目のシングル「焼け野が原」を披露。歌い終わりにお辞儀をした顔には涙が浮かんでおり、「God bless you」と呟くといきなり逃走。収録スタジオから出ていく姿をカメラが追ったのだが、これが演出ではなくガチだったため、今では伝説となっている。
そんなCoccoが2月23日放送の「テレ東音楽祭2022春」(テレビ東京系)に生出演。頭から足元に及ぶ黒いベールをかぶって顔を隠し、2枚目のシングル「強く儚い者たち」を熱唱。その2日後に「メディアにはもう顔を出して歌わない宣言」をしたのだ。
「ネット上には納得の声と温かい拍手があがっています。45歳になったCoccoは『歌を歌っていくこと以外のストレスとか、体力の消耗とかを少しでも減らしていかないと、続けていく自信がないお年頃なので』と動画で説明。さらに動画概要欄でも、自身が表に出ることが苦手なこと、音楽活動の途中で顔を隠したいと言ってもこれまでは聞き入れてもらえなかったことなどが記され、『歌を続けていくために、自分にとってストレスのない環境づくりは自分で作っていかなければと思うので、理解してもらいたいです。25年目のお願いがどうか受け入れてもらえますように』と締めくくっています」(女性誌記者)
ワンマンライブでは「たぶん丸出しです」とも語ったCocco。ライブ開催が待たれるばかりだ。