「マイクロソフト」ゲーム会社を約8兆円買収で起こる“業界激変”

 日本時間で1月18日、米マイクロソフトは『コール・オブ・デューティ』など人気ゲーム開発する「アクティビジョン・ブリザード」をなんと687億ドル(約7兆8000億円)で買収に合意したと発表し、業界に衝撃が走った。

「アクティビジョン・ブリザードは『コール・オブ・デューティ』シリーズの他、『ディアブロ』シリーズ、『キャンディークラッシュ』シリーズ、『ウォークラフト』シリーズなど数多くのヒットゲームを手掛けており、2020年には売上高が80億ドル(約9000億円)を突破するなど急成長を遂げています」(ゲームライター)

 マイクロソフトによれば、今回買収するのはアクティビジョン・ブリザードと傘下のスタジオやチームすべてが対象で、買収が完了した場合のマイクロソフトのゲーム事業の売上高は1兆9000億円となり、約2兆5000億円のテンセント、約2兆円のソニーグループに続いて世界3位のゲーム会社になると予想されている。

「角川アスキー総合研究所が昨年7月に発表した『ファミ通ゲーム白書2021』によれば、20年の世界のゲームコンテンツ市場規模は、コロナ禍により在宅時間が増えたこともあって前年比約131.6%の20兆6417億円と大幅に拡大しています。その一方で中国ではゲーム規制の強化によって、昨年7月から新作ゲームが発売されずゲーム関連企業1万4000社が閉鎖したという情報もありますし、グーグルやアップル、ネットフリックスも続々とゲーム事業に参入してきていますから、人気コンテンツを囲って同社のハード『Xbox』のサブスクリプションサービスを強化したいという狙いがあると見られています」(前出・ゲームライター)

 ゲーム業界に大きなうねりを呼びそうだ。

(小林洋三)

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