テレ朝が高畑充希に‟白羽の矢‟の業界事情 テレビ局「女優囲い込み」バトル【3】

 シリーズ作品で他局を圧倒するテレ朝は「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の米倉涼子(46)や「科捜研の女」の沢口靖子(56)、「緊急取調室」の天海祐希(54)を囲い込み、息の長いヒット作を生み出してきた。だが局内では、大物切り覚悟のテコ入れが喫緊の課題として浮上している。

「高視聴率をキープしているとはいえ、作品のマンネリ化は避けられません。シリーズごとに女優陣の年齢も上がっているので、人気・実力のある中堅女優の確保が急務となっています。そこで白羽の矢が立ったのが、高畑充希(30)でした」(テレ朝関係者)

 高畑といえば、16年にNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」でヒロインを務めた後、翌年に「過保護のカホコ」、19年に「同期のサクラ」で主演を務め、視聴率2桁台を連発した「日テレっ子」。しかし、今年1月に「にじいろカルテ」でテレ朝の連ドラ初主演を飾っていた。

「猛アプローチしたテレ朝は、口説き文句で『ドクターX』と同じ木曜21時枠を用意。ギャラも事務所の先輩で、綾瀬や深田とともに『ホリプロ三姉妹』と呼ばれる石原さとみ(34)クラスと聞きました」(芸能プロ関係者)

 期待に応えて全話で2桁視聴率をキープ。シリーズ化に大きく前進したものの、

「当然、手を出された日テレも黙っていません。来年の冬ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』で主演を高畑に任せ、人気俳優の志尊淳(26)と松田翔太(36)が脇を固める盤石の布陣を用意。テレ朝ドラマのイメージを払拭するかのように、髪をバッサリ切ってイメチェンしています」(芸能記者)

 熾烈な攻防戦が繰り広げられる一方、若手トップ女優の広瀬すず(23)を巡って、「電撃移籍」の情報が飛び込んできた。

「民放の連ドラ主演は15年の『学校のカイダン』で初主演を飾ったのを皮切りに、『anone』(18年)や『ネメシス』(21年)と、ほぼ日テレの専属状態。しかし、視聴率はどれも伸びず、相性はイマイチ。そんな中、11月に人気密着番組『情熱大陸』(TBS系)に2週連続で広瀬が出演したんです。民放テレビマンの間で話題になり、来年あたりTBSドラマで主演を飾る布石だと、ザワつきました」(放送作家)

 勢いのあるTBSが広瀬を囲い込めば鬼に金棒。「渡る世間は─」に匹敵する長寿作を生み出せるか。

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