全米が感動!「スター・トレック」カーク船長が御年90歳で本物の宇宙へ

 宇宙、それは最後のフロンティア——。これは、「スター・トレック」テレビシリーズ冒頭に出てくるお馴染みのセリフだ。「スター・トレック」は、1966年にTVシリーズが放送されて以来、TVシリーズが6本、映画が13作品、そして、アニメが1本製作された、文字通りSFエンターテインメントの金字塔だ。

 そんな、「スタート・レック」シリーズで宇宙船U.S.S.エンタープライズ号のカーク船長役を演じた俳優ウィリアム・シャトナー氏(90)が、なんと実生活でも宇宙に行くことが明らかになった、と米ABCテレビが伝えた。

「シャトナーが乗り込むのは、Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏が出資する民間宇宙企業ブルー・オリジンの宇宙船『ニューシェパード』。この船は7月に世界初の有人飛行に成功し、82歳の女性が登場したことでも話題になりましたが、もし90歳のシャトナーが搭乗に成功すれば、史上最高齢の宇宙飛行経験者誕生とあり、全米ではエンタメ業界を巻き込んで、大いに盛り上がりを見せています」(映画ライター)

 10月12日、南部テキサス州の施設から打ち上げられる予定で、飛行時間は前回同様15分程度だというが、

「座席料金に関しては明らかになっていませんが、前回が競売落札額で2000万ドル(約22億円)以上だったことを考えると、今回も同等か、それ以上になるのでは。一部関係者によれば、シャトナーが搭乗しドキュメンタリー撮影が行われるという話もあり、それが実現したら『スター・トレック』シリーズのファンばかりか、すべてのSFファンにとって感慨深い映像になるはず。シャトナーはもちろんのこと、関係者には万全を期して臨んでほしいですね」(同)

 本国では、御年90歳のシャトナー氏の勇気と栄誉を称え、応援メッセージが続々届いているが、報道を受け日本のSNS上でも《まだ誰も月に立った事がなかった時代に宇宙船の船長を演じ、生きている間に民間人として宇宙へ。長生きはするものだという、夢がある》《ジェームズ・T・カークは、今までも、そしてこれからも、自分のヒーローです。発進する際は、ぜひシャトナーさんに「Take us out.」と言ってもらいたい》《カーク船長が行くならウフーラとヒカルスールーも一緒に行って欲しいな。そしてその次はTNGメンバーで。夢が広がる!》といった声であふれた。

「シャトナーがカーク船長の衣装を着用して搭乗するのかどうかは明らにされていませんが、是非ともあの雄姿をもう一度、と願っているファンは多いはず。いずれにしろ、12日がすべてのSFファンにとって、忘れられない日になることは間違いないでしょう」(同)

「スター・トレック」の冒頭に流れるナレーションに「勇敢に行く、誰も行ったことのないところへ——」という一節があるが、はたして、シャトナー氏の目に映る宇宙とは…。

(灯倫太郎)

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