元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(37)「ランドセル」は劣化する前に売る

 ランドセルを背負い、元気に通学路を歩く小学生をよく見かける。そのたびに、つい顔がほころんでしまう。

「あれ? 俺のランドセルって捨てられたのか? 我が子のは、卒業後も思い出に取って置いてあげよう」

 なんて考えていませんか。捨てるのも保管するのも、もったいない。さっさと売らなきゃ。だって、

「中古ランドセルの需要は高まっていて、業者も積極的に買い取っています」

 と都内リサイクルショップ店長が言ってるんだから。

「以前は『あと1年で卒業なのに壊れた』という子供のために買い求める親ぐらいしかいませんでした。が、海外で大人が身につけるとオシャレだと評判になり、国内でもバイク乗りたちが車体に取りつけて、バイクバッグとして使用する人が増えた。もともと頑丈に作られているから、うってつけなんだそうです」(店長)

 業者以外にもフリマサイトで、けっこう出品されている。全て6年間使用した中古品で、1000円台ならほぼ完売。3000円で売れた中古まであった。

 では、高値で売るポイントはどこにあるのか。

「まず美品かどうか。最近はカバーをつけたまま使う子供が多いので、内部までキレイだとなおいいです。次に人気メーカーか否か。そして使い終わったら、すぐに売ること。保管すると、革が劣化しますから」(店長)

 とくに卒業シーズンは、中古ランドセル売買の旬の季節となる。

マネー