大谷翔平の打撃復活を阻む“オジイチャン審判”の正体

 エンゼルスの大谷翔平選手が7月の月間MVPを獲得した。6月に続いて野手部門での連続受賞であり、2カ月連続は日本人メジャーリーガー初の快挙でもある。

 しかし気になるのは、ここ最近の打撃成績が低迷していること。その原因として、球宴のホームランダービーで大振りしたことによる打撃フォームの狂い、右手親指の怪我などが考えられるが、厄介な問題がまた浮上してきた。審判との相性の悪さだ。

「エンゼルス戦の中継を見ていたファン、スタンドは怒っていました」(米国人ライター)

 8月2日(現地時間)のレンジャース戦でのこと。2番・指名打者で出場した大谷は外角に外れた投球を見送るなり、”ボール”を確信。球審のフォアボールのコールを待たずに、バットを置いて一塁に向かおうとした。その瞬間、球審が「ストライク」をコールしたのだ。

「大谷がフォアボールのコールを待たずに一塁に向かおうとしたことに、球審が腹を立てたんです。第2打席でも、大谷がバッターボックスを外して手袋を直そうとしたら、注意していました。審判の権威を振りかざしているようにも見えました」(同前)

 その球審の名前は、ジョー・ウエスト氏。御年68歳、通算5300試合以上をジャッジしてきた大ベテランである。失礼ながら、過去、米メディアが企画したメジャーリーガーのアンケートで、「苦手」との回答もかなり多かったそうだ。

「5月20日のツインズ戦でも別の審判から”広すぎるストライクゾーン”を示され、大谷は不服そうな表情を浮かべました。以後、審判団からヘンな目を向けられているというか、イジワルなジャッジも続いていました」(現地関係者)

 8月2日の大谷は冷静だったが、4打数ノーヒットと良いところがなかった。

 米メディアは「悪意がある」「見せしめ」と大谷に味方する内容を報じていたが、本塁打王のタイトルを目指すうえで、審判団が最大の難敵になりつつある。

(スポーツライター・飯山満)

スポーツ