「すたみな太郎」を運営する江戸一は、回転寿司の焼肉版をコンセプトに1皿110円から楽しめる新業態の焼肉店「廻転レーン焼肉いっとう」の1号店を埼玉県上尾市にオープンさせた。非接触に配慮した最新設備を導入しており、コロナ禍の新たな焼肉の形としてブームが到来するかもしれない。
注文はテーブル備え付けのタッチパネルでおこない、商品は“廻転レーン”に乗って届けられる、まさに回転寿司スタイルだ。タッチパネルや廻転レーンの他にも、お片付けロボやセミセルフレジなど非接触の設備が非常に充実しており、コロナ禍でも安心して利用できるようになっている。
また、商品は1皿110円からと部位ごと少量ずつ提供されるので、食べたいお肉を食べたいだけ注文でき、食べ残しによるフードロスを削減することも出来る仕組みにもなっている。また、常時約110種類以上のメニューが用意され、焼肉以外のサイドメニューも充実しているので、ファミリー層の利用も増えそうだ。
「換気設備がしっかりしている焼肉店はコロナ禍の勝ち組と言われるほど盛況になっていて、特にひとり焼肉をコンセプトにした『焼肉ライク』には客が殺到するほど。しかし、家族で焼肉を楽しむ客はまだまだ決して多くないので、『廻転レーン焼肉いっとう』はファミリー層に馴染みの深い回転寿司スタイルをとっていることもあり、取り込む可能性は十分にあると思います。また、新型コロナウイルスの感染拡大によってバイキングの利用者が激減しているので、様々な料理をちょっとずつ食べたいという人にも受け入れられるかもしれませんね」(経営コンサルタント)
「廻転レーン焼肉いっとう」は今後全国展開していくというが、コロナ禍の勝ち組の仲間入りをすることができるのだろうか。
(小林洋三)