激辛ブーム第4波が到来!「日本一辛い村」の”名物”が話題に

 昨年辺りから世間は「激辛ブーム」で、なんでも第4次のブームということらしい。実際、スーパーやコンビニでの香辛料の売り上げは毎年伸びていて、コロナ禍でのお家時間にいつもとは違った楽しみにと、インスタント焼きそばの激辛味がインスタ映えもあって度々話題となっている。

 そんな激辛ブームで注目を集めているのが、福島県のとある田舎の「道の駅」。福島県石川郡平田村の「道の駅ひらた」だ。なぜかと言えば、この平田村は「日本一辛い村」を自称していて、それだけに他では手に入らない激辛商品が売られているからだ。

「見た目のインパクトでのけぞるのが、ソフトクリームです。なにしろ見た目で一発で辛いと分かる、ハバネロのパウダーが『これでもか!』というくらいかかっているからです」(週刊誌記者)

 これぞ、名物の「ハバネロソフト」。「初級」「中級」「地獄級」とランク分けされた3種類が売られていて、タバスコの10倍、ハラペーニョの80倍は辛いと言われるハバネロのパウダーが、初級だと上3分の1くらいにかかっていて、中級は半分ほど、地獄級になるとソフトクリームの全面にふんだんにかけられている。初級と中級は350円で地獄級だけ400円。ただし、地獄級を完食した場合はタダになるということもあって辛い物好き自慢が完食を目指して挑戦するのだが、実は『あと少し』のところに仕掛けがあって……。

 最初からもちろん辛いが、ソフトクリームの冷たさと甘さに紛れて意外と食べられる。ところがソフトクリームが終わって後はコーンだけという段になったところ、その底にはハバネロパウダーがたっぷり残っていて……コーンのハバネロパウダーかけは「さすがにキツい」となるのだとか。

 道の駅なのでもちろん他にも激辛商品が売られている。辛いと言えばカレーだが、こちらも「ハバネロ戦隊カラインジャー」とその10倍辛いというカラインジャー「激辛レッド」、さらに「レッド」よりさらに30倍辛いという「生(いき)地獄カレー」の3種類を用意。

「ひらたでは『自己責任』という表示をよく見かけます。激辛だから食べて体調がおかしくなるのも自己責任ですよ、というわけですが、ひらたに設営されている食堂で食べられる『生地獄カレー』の場合はさらに特殊です。というのも、注文をした時に『自己責任』であると認め、さらに体調をおかしくした場合に備えて念のために『氏名と住所』を書かされるのです」(前出・記者)

 その他、やはり激辛のトマトソースなどもあれば、荏胡麻みそまん、かぼちゃうどん、自然薯そばといった地元の特産品も手に入る。

 ところで、なぜ平田村が「日本一辛い村」とされるのかと言えば、高原道路の駅である「ひらた」は、2キロ北にある「ジュピアランドひらた」の芝桜で有名だったが、逆に言えば何もない田舎だった。そこで2010年からハバネロを特産品にしようと栽培を始めたからだという。

(猫間滋)

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