ソフトバンク「ペッパーくん」生産一時停止に“外見”変更を望む声も?

 ソフトバンクグループが、ヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」の生産を一時停止していることが6月28日分かった。在庫が十分に確保できたための措置としているが、同グループはすでにロボット事業の人員削減を進めており、ネット上では様々な憶測と惜しむ声が見られた。

「2014年に発表されたペッパーは高さ121センチ、重さは約30キロ。胸にタッチディスプレーを搭載したヒト型ロボットで台湾の鴻海精密工業が製造を手掛け、これまでに約2万7000台が生産されました。テレビCMに出演したり、『ソフトバンク』や『みずほ銀行』『はま寿司』の店頭に置かれていたことから多くの人に知られる存在となっていました」(経済ライター)

 一時期は街中で見ない日はないというほど活躍していたペッパーくんだが、最近ではメディアや店頭でも見かける機会がほとんどなくなってしまった。また、ネット上ではペッパーに対して《「だれか僕と話しませんか?」を繰り返すペッパーくんに虚しさを感じていた》《某ショップで役目を終えて電源が切られたまま隅に並べられたペッパーくんを見たときは悲しくなった》など同情の声も多く見られる。

「見た目、時に物悲しい印象もあるペッパーくんですが、実は病院や介護施設で導入しているところもあり、高齢者の話し相手になったりと大いに活躍している個体もあるのです。なお、ソフトバンクロボティクスグループによれば『コロナ禍で非接触の需要は底堅い』と生産終了ではないことを強調しており、今後は次世代機の開発をおこなっていくとみられています。もし、2代目ペッパーくんが開発されるのであれば、能力とともに無機質さが漂う外見も変更した方がいいのかもしれません」(ITライター)

 次のモデルにも期待だ。

(小林洋三)

ビジネス