運転免許更新「オンライン化」に戸惑い…「なぜ免許センターに行く必要が?」

 警察庁は9月29日、過去5年間に無事故・無違反のいわゆるゴールド免許の優良運転者が運転免許を更新する際の講習をオンライン化すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて密を避けるのがひとつの目的だが、講習のみのオンライン化では無意味とする声もある。

「これまでゴールド免許のドライバーは運転免許試験場などで30分の講習映像を観なければなりませんでしたが、今後は自宅でスマートフォンやパソコンを使いオンラインで映像講習が受けられるようになります。オンライン講習ではミニテストが用意され、解答しなければ講習が進まないなど、しっかりと受講するための対策も取られているそうです。しかし、オンライン化されるのは講習のみで、視力検査や写真撮影をするために免許センターなどに出向く必要があります」(社会部記者)

 これにネット上では、《結局免許センターには行かなきゃダメなのか…》《どうせ免許センターに行くなら講習もそこでいいよ》《密を避けるためなら完全オンライン化しなきゃ無意味じゃないか?》などの声が寄せられているのだ。

「結局、免許センターに行くなら講習だけオンラインにしても意味がないとの声も多いようですが、実は今、免許センターでは三密を避けるために講習の人数制限をかけているところも多く、講習待ちの人で大混雑しているのです。そのため、講習のみのオンライン化も意味は大いにあると思います。ただし、後々は視力検査を指定の眼科で受けられるようにしたり、写真は身分証と一緒にデータ送信できるようにして、すべてオンラインで済むようになることが望ましいですね」(ITジャーナリスト)

 いずれにせよ、免許更新の完全オンライン化はまだ先の話になりそうだ。

(小林洋三)

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