シャロン・ストーンはいつから“セ×シー女優”に!?「氷の艶技」めぐる大論争

「たしかに”彼女”が、米映画『氷の微笑』(92年)以来、性のシンボルと呼ばれるようになったのは事実ですが、とはいえ『セ×シー女優』と表現するのはいかがなものか。案の定、ネットでは非難の声が続出しているようです」

 週刊誌の芸能担当記者が言う”彼女”とは、映画「キング・ソロモンの秘宝」シリーズや「トータルリコール」、「ラストダンス」(写真)で人気を博し、さらには95年の「カジノ」で、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞主演女優賞に輝いた米のベテラン女優、シャロン・ストーン(62)のことだ。

 そんなシャロン・ストーンに関するニュースが報じられたのは8月13日。このたび回想録「ザ・ビューティー・オブ・リビング・トゥワイス」を執筆、来年3月に出版することを発表した。

「ところが、一部スポーツ紙が『超有名セ×シー女優……』というタイトルでこのニュースを伝えてしまったんです。記事自体は著書の内容をチラッとなぞり、ペンシルベニア州で過ごしたつらい子供時代から『氷の微笑』『カジノ』などの映画に出演して大スターとなるまでのサクセスストーリー、私生活では2度の結婚、2001年には脳卒中で倒れたことなど波瀾万丈な人生を振り返る、というものなんですが、いかんせん、タイトルがあまりに刺激的だった。で、シャロンのファンを始め、多くの映画ファンからブーイングが起こってしまったというわけなんです」(前出・芸能記者)

 SNS上にアップされたコメントには《一瞬、「シャロン・ストーンって“艶女優”扱いだったの!?」と思っちゃったよ》《トレーシー・ローズならともかく、ハリウッドの大物女優にこの呼称は失礼すぎる!》《艶っぽい超有名女優ではあるが、「超有名なセ×シー女優」と言ったら意味が変わるだろ》《大女優にたいして非常に失礼。ファンにとっても違和感のある物言いで不愉快です》と非難轟轟。一方、なかには《ピンクだの成人映画向けだのといった言葉で濁してきた日本の弊害が出てますね》といった書き込みも。

 たしかに、日本では、いわゆる“性の営み”を専売特許としてきた“色香系”の女優に対し、「ピンク」「セ×シー」などなど、妙なネーミングが多いのは事実。成人雑誌の編集者によれば、昨今ではスタンダードになった「セ×シー女優」というネーミングは、艶系女優がテレビのバラエティ番組などに出演する際、性的に露骨なイメージを和らげるため、そう呼ぶようになったのだとか。

「なので、彼女たちは2つの肩書を持っているということ。とはいえ、すべての艶系女優がセ×シー女優になれるとは限りません。なぜなら、AV女優には、単体女優と企画単体女優、企画女優とがあり、その女優さん1人で作品の主演を飾れる、いわば人気も知名度も高い女優さんを単体女優と呼び、テレビでタレントとして活躍している女優さんの多くが、その単体女優さんなんです。彼女たちは地上波で活躍しているアイドルと比べても、遜色がないくらいの美貌やルルックスを兼ね備えている、言うなれば業界のヒエラルキーの中でもトップクラス。それが、セ×シー女優の条件というわけです」(前出の編集者)

 ともあれ、シャロンといえば、前述の「氷の微笑」で見せた事情聴取のシーンで、ミニなスカート姿で脚を組み替えるギリギリのシーンがあまりに有名だ。なんでも監督から「設定上、スカートの下は何も着用しないで撮影してほしい、大丈夫だから!」と言われ、アンダーウェアをつけずに撮影。しかし、結果、見事にソレらしきもの映りこんでしまったようで、観客の間では「見える」「見えない」論争にまで発展。シャロン自身も「最初にこのシーンの映像を見せられた時は、監督に思いっきりビンタをした」と明かしていた。

 だが、自身はこのシーンに関して「一切後悔はしていない」として、また57歳のときには雑誌で“マッパグラビア”を飾り、テコンドーで鍛えたボディを惜しげもなく披露。62歳になった現在もなお、その進化はとどまることを知らない彼女は、間違いなく永遠に美を追求する「セ×シーな大女優」と言えるのかもしれない。

(灯倫太郎)

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