この資格でナンボ稼げる?(51)年収とスキンケアは比例する?「美肌検定」

 寒い日が続いていますが、肌のつっぱりやカサつきを感じる男性は多いのではないでしょうか。かくいう私も乾燥肌でして、毎年この時期はしんどい思いをしています。

 そこで今回、ご紹介するのは「美肌検定」。肌の仕組みや必要な栄養素、化粧品の使用法など、スキンケアに関する幅広い知識が学べる検定です。

 スキンケアにいそしむ男性の姿はイメージしづらいかもしれません。確かに試験会場にいた受験者のほとんどが女性でしたが、最近は男性の美容への関心も高まっているため、今後ますます注目されるであろう検定と言えます。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉江戸時代、大奥の御用達の化粧水で、「糸瓜水(しかすい)」と呼ばれたものは、①へちま水、②ひょうたん水、③ゴーヤー水、④にがうり水のうちどれ?

〈問2〉豚足、魚の目、うなぎ、山芋、納豆などに多く含まれ、肌の保湿効果を高めるとともに潤いや弾力を与えるとされる成分は、①アミノ酸、②グリオキシル酸、③ヒアルロン酸、④ジカルボン酸のうちどれ?

 実際の問題は3肢択一(マークシート)形式で出題されます。受験料は5500円で、試験開催地は東京、大阪、福岡(回によって名古屋、札幌も)の各会場。例題の答えは〈問1〉が①、〈問2〉が③となっています。

 私は昨年9月の試験に合格しましたが、難易度的にはそれほど難しくありません。

 公式テキストの巻末に載っている例題から、おおまかな出題傾向はつかめますし、合格ラインは「全40問中28問(70%)正解」と低めなので合格率はけっこう高いと思います。

 人によって乾燥肌、脂性肌、混合肌(部分によって肌質が違う)などさまざまな肌のタイプがありますが、それぞれ気をつけるポイントは異なります。

 また、男性の中には、ザラザラしたナイロンタオルでゴシゴシ洗うのが好きな人もいるでしょうが、それも避けたほうがいいと言われています。なぜなら「角質層」といって皮膚を守るバリアが削ぎ落とされてしまうため。私のような乾燥肌の場合は、なおさら肌荒れを悪化させてしまう可能性が高いため、NGのようです。

 肌のよしあしは、ビジネスにも影響します。人は見た目が9割とも言われるように、新規のお客や取引先と挨拶する際には、第一印象はかなり重要です。血色が悪い営業マンと美肌の営業マン、どちらが有利なのか考えるまでもありません。

 キレイな肌は、睡眠や食事に気を遣い、しっかりと自己管理ができている証拠。ある調査によれば、年収800万円を稼ぐビジネスマンの約80%が日常的にスキンケアをしているのに対し、年収400万円未満の層は40%だったそう。

 デキるサラリーマンがジムに通うのはもはや常識。今後は美肌ケアの知識も大きな武器になるかもしれません。

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は600

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