武井壮も被害に!海外で車上荒らしに遭った際の注意点とは?

 百獣の王ことタレントの武井壮が、旅行中のスペインで車上荒らしに遭ったと報告。1月4日にバルセロナ郊外にある人気観光地のモンセラットを訪れた際、人通りの多い有料駐車場に停めていたレンタカーの窓ガラスが割られ、スーツケース2個とハンドバッグを盗まれたという。

 武井も決して無警戒だったわけではなく、同行者だった「DA PUMP」のKENZOがレンタカーに財布やパスポートを置いていこうとしたため「それはあかん!」と取りに行かせていたという。そのため帰国もできないという最悪の事態は避けられていたが、武井によると他にも同様の被害に遭った観光客が多数いた模様だ。

「武井のツイッターには《スペインをなめるな!》といったリプも見られますが、盗難に遭ったのは別のホテルへの移動日であり、レンタカーにスーツケースを積んでいたのは当然のこと。ここは被害が最小限で済んでよかったと胸を撫でおろすべきかもしれません。武井は地元警察が犯人を検挙してくれることを願っていましたが、正直なところ欧米の警察が車上荒らし程度で捜査を進めることはまずありません。警察署で盗難証明書を発行してもらい、帰国後に海外旅行保険で被害を補填するのが最善策です。その際の補償額はせいぜい30〜50万円が上限。武井は人気ブランド・エストネーションのスタッフに選んでもらった服やカバンを盗られたそうで、被害総額が100万円単位になることは確実でしょう」(トラベルライター)

 日本と異なり欧米では、ナンバープレートからレンタカーかどうかを判断することはできない。車両にもレンタカー会社のステッカーなどは貼られてはおらず、ぱっと見は地元住民の車と区別はつかないはずだ。ただ、有名観光地に小ぎれいな格好をした外国人が、ほとんど傷のない車で乗り付けたら、観光客に違いないと目を付けられるのは無理もない話。おそらく武井も〈金持ちそうなアジア人が来た!〉と、ターゲットになったのかもしれない。

 それでは実際に車上荒らしに遭ってしまったらどうすればいいのか。前出のトラベルライターがロサンゼルスで車上荒らしに遭った時の経験をもとに語る。

「私が被害に遭ったのは、取材先に向かう途中で大型電気店に寄った時のこと。駐車場に20分ほど停めたあいだに助手席側のカギ穴がこじ開けられていました。パスポートや財布は肩掛けカバンに入れて携帯していたので無事でしたが、トランクに入れていたパソコンとデジカメ入りのカバンが盗られたのはショックでしたね。なおレンタカーについてはフルカバーの保険に加入していたので、営業所で事情を話したらすぐに新しい車に交換してくれました。レンタル業者としては鍵の交換だけなので、大した被害ではなかったようです」

 同ライターは取材を終えた後、地元の警察署を訪れ、被害届(Theft Report)を作成してもらったという。

「警察官の対応は実に穏やかでした。被害に遭った場所と時刻、そしてその電気店を訪れた理由について尋ねられ、《被害者は商用でロサンゼルスを訪れ、メモリーを購入するため電気店に赴いた》といった調書を作成。盗まれたパソコンとデジカメのメーカーとモデル名を申告したほか、カバンの色や材質も尋ねられました、被害届は翌日以降に作成完了とのことでしたが、翌日には帰国すると話したところ、1時間ほどで作るので待っているように指示されました。なので被害届を出す人はできるだけ早い時間に警察署に行くべきでしょう」

 なお武井はバルセロナ在住でサッカー関係者の日本人と一緒に警察署に行ったとのこと。英語ならともかくスペイン語での会話は日本人には厳しいので、頼りにできる人の存在は不幸中の幸いだったに違いないだろう。ともあれ身体の被害がなかったことはなによりだったのではないだろうか。

(北野大知)

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