福岡県警の飲酒撲滅マンガが「鬱展開すぎる」と、話題になっている。
福岡県警は短編マンガ「飲酒運転で失うもの」「飲酒運転通報の大切さ」(各4ページ)を、飲酒運転撲滅サイトに掲載。「飲酒運転通報の大切さ」には、マナとミカという2人の女性が登場する。
ある日、2人が電車に乗っていたところマナが痴漢被害にあってしまう。「待てっ!この痴漢やろー!!」と犯人を追いかけるミカに、「追いかけたら危ないよっ それに大きい声出すと色んな人にみられちゃう…」と話すマナ。そんなマナにミカは「ちゃんとダメなことはダメって言わなきゃ!」と諭すのだった。
ミカの心配りに感謝するマナ。そんな2人が「じゃ、また!」と別れた直後のことだった。マナはふらついて走る車を発見。飲酒運転かもしれないと110番通報しようと考えたが、勘違いだったら運転手を困らせてしまうと躊躇してしまう。ところがその翌朝、ミカがその飲酒運転の車にはねられて死亡したという知らせが。霊安室で号泣するマナは「ミカの言ったとおり、ちゃんとダメなことはダメって言うべきだったんだ」と後悔するのであった。
大親友の2人に突然訪れたアクシデント、追い打ちをかけるバッドエンドに、SNS上では「鬱展開すぎてツラい」「あまりにも急展開過ぎてビビった」「いくら飲酒撲滅のためとはいえ、せめてもう少し救いのある内容にできなかったのか」などといった声が相次いでいる。
もう1本の「飲酒運転で失うもの」篇では、飲み会に行って運転代行を頼むつもりだったにもかかわらず、入荷した息子のオモチャを買うために飲酒運転する会社員の姿が描かれているのだが、実はこの運転手こそが、ミカをはねた張本人だったというオチも。
たしかにハッピーエンドでは飲酒運転の怖さは伝わりづらいのかもしれないが、あまりにも悲惨な展開に、ずっしりと気持が沈んだ人が多かったようだ。
(ケン高田)