「キットカット」のインバウンド人気に異論!フレーバー増やすより「4フィンガー」の復刻を

 日本国内No.1売上のチョコレートブランド「キットカット」は訪日外国人観光客の定番お土産としてして有名だが、今も高い人気を誇っているという。

 キットカットは英国で誕生し、現在は世界80ヵ国以上で販売されているが、日本では海外で未発売のフレーバーが約40種類もあり、これが人気に拍車をがけている。実際、2002年にはご当地限定のキットカット「夕張メロン」に続き、京都の「宇治抹茶」、静岡の「わさび」、九州の「あまおう苺」などが発売され、最近は「日本酒万寿泉」「梅酒」が人気になっているようだ。

 一方でSNS上では「原点回帰」を求める声が広がっており、かつて販売されていた4連の「長い」キットカットの復刻を望むSNS投稿が注目を集めている。たしかに発売された当初のキットカットは長さが9センチ程あり、4本のチョコが連なっていた。それが、2011年に5センチの2連×3枚となり、2020年以降はさらに短くなって4.1センチの2連×3枚になった。長さは当初の半分強に減っおり、久しぶりに買った人はびっくりするかもしれない。往年のファンが昔を懐かしむのも無理はないだろう。

「あからさまなコストカットとがっかりするファンもいました。袋入りの『キットカットミニ』などは1枚当たり11.6グラムあったのが2020年のリニューアルで9.9グラムに。ところが消費者から不満の声があがり、翌年には11.6グラムに戻し、袋の総重量も増やしています。このリニューアルもじつは、フレーバーと同じように食べやすさを求めた研究改良の結果なのですが、改良するよりもオリジナルの『9センチの4フィンガー』が食べたいと言うファンが少なくないのす。ヨーロッパのキットカットは今も4フィンガーを売っていますからね」(フードライター)

 1991年のテレビCMでは、当時高校生だった女優の宮沢りえが出演しており、キットカットを頬張る姿に「顔ちっさ!」という声が相次いだ。今ではお菓子自体があまりにも小さくなりすぎて、「意外と顔大きいな」と思われるかもしれない。

(ケン高田)

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