広島県民を騙し討ち!?「ラヴィット」原爆投下時刻に爆弾クイズ放送の無配慮

 広島に原爆が投下されて79年となった8月6日。広島市の平和公園では、午前8時より平和記念式典を行い、世界109か国の代表など約5万人が参列。原爆投下時刻である午前8時15分には参列者らが黙祷を捧げたが、同時刻に放送されていたTBS系朝の情報バラエティ番組「ラヴィット!」の企画に対し、一部の視聴者から《不謹慎だ》と批判の声があがった。

 この日の放送では、往年のバラエティ番組の定番企画として「風船爆弾ゲーム」を紹介。実際にスタジオでも「チーム対抗!年の差なんて吹っ飛ばせ!風船タイムショック爆弾クイズ」と銘打った企画を実施した。ヤング世代とアダルト世代に分かれてクイズに挑戦し、正解できなければ頭上で大きく膨らんでいく風船が爆発してしまうというルールのもと、出演者たちが風船爆弾に怯えながらもクイズに奮闘する様子が放送された。

 スタジオでは大盛り上がりで企画が進行したが、ネット上の視聴者からは冷ややかな声もあがってしまったようだ。

「XなどのSNSでは、《風船爆弾クイズ朝から爆笑した》など、楽しんだ視聴者がいる一方で、原爆の投下時刻に放送された事に対して《さすがに不謹慎なのでは》《TBS頭おかしいのかな》《原爆の日にその企画どうなんだ?って疑問を持つ局員いなかったの?》《よりによってわざわざ投下時刻にやってるのも倫理観やばい》など、批判の声があがりました。広島県で『ラヴィット!』を放送しているRCCテレビでは、平和祈念式典が生中継されるため、同番組は45分遅れでスタート。広島県民を騙し討ちするような構成とも言えますし、『風船爆弾ゲーム』が黙祷の時間に行われていたことをSNSで知った広島県民の間では、《ラヴィットファンの広島市民だけどラヴィット離れしそう》などと悲しむ声も散見されました」(テレビ情報誌ライター)

 黙祷が行われている同時刻に、タレントたちが巨大風船爆弾に悲鳴をあげてリアクションする様を放送するのはあまりに無配慮だと言わざるを得ない。

(浜野ふみ)

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