「楽天携帯」10月1日スタートで注目される“料金体系”

 8月8日、楽天の三木谷浩史会長兼社長が都内で会見を開き、新規参入が決定している携帯電話事業について、利用者を限定した形で10月1日からサービスを開始することを明らかにした。対象となる利用者や地域、具体的なサービスの詳細は9月上旬に明らかにするという。
 
「三木谷氏は利用者限定について『安定性には自信があるが、新しいネットワークなので念には念を入れて』と、かなり慎重な姿勢を見せています。ただ、7月末に『楽天モバイル』の山田善久社長は講演で『既存の携帯電話大手に比べて何らかのインパクトのある料金体系にしないと意味がない』と既存キャリアの3社(ドコモ・ソフトバンク・au)よりも格安な料金で提供することを示唆しており、キャリア変更を予定しているユーザーの注目度は高まるばかりです」(社会部記者)

 スタートまで2カ月を切った楽天の携帯事業について、ネットでは《今の大手3社は相変わらず料金が高い。提示する料金体系によっては一気に移行する人が増えるかも》《通話品質と安定した速度、インパクトのある価格の全てが揃って欲しい》《価格破壊でお願いします!》と期待の声が続々と寄せられている。
 
「楽天は『DMMモバイル』を23億円で買収するなど、携帯事業参入に向けて盤石の体制づくりを進めていますが、先ごろの『7pay』のようにスタートでつまづくと、一気に萎む可能性もあるため、慎重に慎重を期してということでしょう。ただ、料金については専門家の中で“3社とさほど変わらないのではないか”との見方もあり、勝負どころは、いかに明瞭な料金体系を見せられるかにかかっている。いずれにせよ、利用者にとっては選択肢が増えるわけですから、ありがたいことです」(経済ジャーナリスト)

 果たして、どんなインパクトで我々を驚かせてくれるのか、注目だ。

(小林洋三)

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