浜田ブリトニー経営の“漫画カフェ”にマンガが一冊も置いていない理由とは?

 3月3日のひな祭り、浅草に満を持してオープンしたのは、ホームレスギャル漫画家としてブレイクした浜田ブリトニーと、ドラマ化された人気漫画「怨み屋本舗」の作者・栗原正尚氏による漫画家カフェだ。

 オープン当日にはレセプションパーティーが行われ、漫画家やタレントなど、多くの著名人が駆けつけた。

 しかし、浜田ブリトニーと言えば長年新宿でバーを経営していたはず。そちらを閉店させ、なぜ浅草に新たな店をオープンしたのだろうか。本人に直接取材を申し込んだところ…。

「浅草といえば、観光スポットも多くて海外の方もたくさんいらっしゃるので、インバウンド需要が多いですよね。そこで、日本の文化であるマンガをもっと広めたいと思い、浅草駅から近いここの店舗で営業することに決めました」(浜田ブリトニー)

 なるほど。コロナ規制も緩和され、観光客が増えた絶好のタイミングでのオープンだ。マンガカフェということは、マンガ喫茶のようにたくさんの漫画が読めるスペースがあるのだろうか。

「いえ、店内に漫画は一冊もないんです(笑)。実はここ、マンガカフェではなくて『漫画家カフェ』なんです。ヒットした作品はあるのに、その後連載がなくなり、収入が途絶えてしまった漫画家の先生って多くいらっしゃるんですよね。そんな方たちに、ここのギャラリーを使って収入を得てほしいという思いから、このお店を立ち上げたんです。今後は、漫画家の先生に会えるイベントを作ったり、漫画を使った社会貢献をしていくそのきっかけとなるお店にしていきたいですね。単行本をたくさん買ってくれたら、好きな漫画家先生とチェキを撮れるサービスなんかもやっていきたいですね。出演する先生は2週間ごとに変わるシステムになっているので、ぜひ好きな先生と会って、ファンの方同士で交流したり、作品の話に花を咲かせてもらいたいです」

 アイドルのように、推しの漫画家に会いに行けるお店とは。マンガのファンにとってはたまらない空間なのではないだろうか。

(佐藤ちひろ)

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