ソーセージ「巾着型袋」廃止の方針で出た「スナック菓子袋」への疑問

 日本ハムが1月21日、プラスチック削減のため主力ソーセージ「シャウエッセン」の巾着型の包装を2月から廃止することを発表。ハムやソーセージメーカーなどで作る「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」も業界全体で巾着型の包装を廃止する方向で検討していくことを明らかにしたが、これにネット上では意外な指摘が相次いでいる。

 ソーセージの巾着型袋は売り場で目につきやすく、手に取りやすいことから多くの商品で採用されているが、SDGsの流れでプラスチックごみ削減を目標に掲げていることなどから、日本ハムの他、伊藤ハムやプリマハムでも切り替えを検討している。そのため業界全体でこの問題に取り組んでいくことを決めたといい、22年度の早い時期にすべての巾着型袋をやめる方針だという。なお、巾着型袋の上の部分をなくすことで、約30%のプラスチックが削減できる。

 この報道を受けてネット上では、《やっとか。意味ないと思ってたし、あの包装って場所取るんだよね》《あの袋の形は目立たせるためだったのか。開けづらいし邪魔でしかなかったんだよね》など廃止に賛成する声が上がる一方、《それならスナック菓子の袋もかなりプラスチック削減できる。内容量が袋の半分もないし》《お菓子業界も賛同してくれ。大きな袋に対して容量が少なすぎて詐欺状態になっている》といった意見も出ているのだ。

「特に最近のスナック菓子についてはやたらと袋が大きく、しっかりと膨らんで見えるのに開けてみると思った以上に容量が少ないと感じる人は多いのではないでしょうか。ただ、これには窒素を入れることによって袋の中の油の酸化を防ぎ商品の味わいやにおいが変わらないようする目的や、割れやすいスナック菓子を守る効果もあるのです」(フードライター)

 原材料の高騰による値上がりで飛び出した“素朴な疑問”だが、菓子袋については今後も現行通りとなりそうだ。

(小林洋三)

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