2021年に公開された「AsageiBiz」のラインナップで、とりわけ多く読まれた記事を紹介する当企画。オリンピック開幕直前のゴタゴタがマスコミを賑わせるさなか、橋本聖子・組織委会長を擁護しまくる薄口評論界に、
仕切りの上手さで知られる宮根誠司もさすがにキレたかも!? 2月18日オンエアの「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)において、元政治家でタレントの杉村太蔵とスポーツジャーナリストの二宮清純氏が激論(?)を交わす事態に発展。そのあまりのヒートアップぶりに「放送事故か」と心配する声まであがっているという。
番組を見ていたテレビウォッチャーが解説する。
「この日の放送でいちばん盛り上がりを見せたテーマが、五輪組織委員会の会長に就任することが決まった橋本聖子五輪相について。出演コメンテーターの一人が、過去にフィギュアのイケメン選手にキスをしたという橋本聖子さんの性ハラ報道に触れて、海外でどんな受け止め方をされるのか、懸念材料のひとつに挙げたんです。スポーツジャーナリストの二宮さんは、そうしたリスクに対応していくためにバックアップが必要との持論を展開したのですが、そこに噛みついたのが杉村太蔵さん。なぜか感情的になって橋本さんへの否定的な発言を戒めるように二宮さんを追及しはじめたんです」
何が論点かいまいちハッキリしないまま、杉村太蔵が二宮清純氏に食い下がる展開は10分ほど続き、スタジオは異様な空気に包まれた。
司会の宮根誠司は「太蔵ちゃんの“誤解”はニュースはさんで二宮さんに説明してもらうから」とニュース中継につなごうとしたのだが、杉村太蔵はなおも食い下がって「僕は…これから大臣を辞めてまでね…」と口をはさんだものだから、宮根もプツリと何かが切れたのか、「もう黙っといて」と一蹴するのだった。
しばしのニュース中継が終わり、それでも二宮清純氏に「IOCとの交渉において(性ハラ報道が)日本があたかも不利益になるかもしれないっていうのはあまりに失礼だなって気持ちが…」とかみつく杉村太蔵に、宮根はあきれたように「段取りムチャクチャになってるんだよ」と釘をさした。それでも水掛け論が続く展開に宮根は「ちょっと1回トイレ行ってくるんで、2人で話してもらっていいですか」とサジを投げる始末。最後は杉村太蔵が完全に説き伏せられた形になると、宮根は「結局、負けんのかい」とポツリ。続けてこんな会心のツッコミでトドメを刺したのだった。
「だから永田町いられなくなったかもしれないね」
結局、20分ほどのタイムロスで番組の進行は足踏み状態。さすがの宮根もほとほと疲れ果てた様子だった。
杉村太蔵が小泉チルドレンとして衆議院選に当選したのは2005年。在任わずか1期で永田町を去っただけに、「薄口評論家」を黙らせるには的を射たツッコミだったかもしれない。