YouTubeの規制をかいくぐる? 新感覚の「艶系AMSR」とは?

 ガイドラインによって卑猥な動画の配信が禁止されているYouTube。規制は年々厳しくなっており、動画だけでなくチャンネル自体が削除されるケースも珍しくない。

 そんな中、映像ではなく音によって脳に刺激を与える「ASMR」と呼ばれる動画がここ数年注目を集めている。ASMRとは「Autonomous Sensory Meridian Response」の頭文字で、直訳すれば「自律感覚頂点反応」。聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワする状態を指す言葉だ。

「メインは、お菓子を食べるサクサクとした音や、タイピングのカタカタ音など、人が心地よいと感じる音を流すリラクゼーション目的の動画なのですが、中にはまるで”行為”を連想させる粘着音を流すものがあり、それがバズって再生回数が伸びたことから、そっち系の投稿が一気に増えましたね」(ITライター)

 YouTubeは現在、AIが不適切動画の判定を行っており、ギリギリを攻めたつもりでもアウトと見なされる場合がある。しかし、ASMRであればビジュアル的に引っかかる可能性が低いため、配信者にとってもリスクを抑えつつも収益が期待できるという。

「ASMR動画でも艶気あるコスや胸の渓谷が見える程度の格好をしている配信者は多いですが、この程度なら削除されません。無理に顔出しする必要もないため、一般女性でも気軽に始められるのだと思います」(同)

 ただし、口で激しくチュパチュパと音を立てたり、スライムなどの小道具を使っての粘着音は、目を閉じると行為中としか思えない。もちろんそれを意図しているわけだが、これならヘッドホンさえ付けていれば視聴中に誰かに見られても心配は要らなそうだ。

 未成年者の利用が多いYouTubeで規制の強化されるのは当然だが、厳しければルールの範囲内で刺激的なものを作ろうとするのも事実。ASMRはそうした創意工夫の中で生まれ、進化を遂げた新しいコンテンツなのだろう。

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