「新婚さんいらっしゃい!」(ABCテレビ)といえば1971年に放送スタートし、今年で50周年を迎えるという超がつくほどの長寿番組だ。同一司会者による最長のトーク番組としてギネスに登録され、今も根強い人気を誇っている。最近、この番組が“攻めている”とSNS上でも話題になっているという。
4月25日の放送回に登場した新婚さんは石倉ノアと島袋聖南。ともにモデルを職業とする美男美女カップルだ。司会の桂文枝も「彫刻か絵を見てるようなもんやね」と絶賛したうえで「奥さん、どこで知り合いましたん?」と質問を投げかけると、妻の島袋はこう回答。
「恋愛リアリティショーで知り合って、私が先に入居をしてて、そのあとに彼が入ってきました」
そこでアシスタントの山瀬まみが「一緒の家に住むやつ?」と聞くと、
「そうです、そうです。シェアハウスみたいな。それでホントに初対面で若くてかわいい子が入ってきたなと思って…。年下なんで。初対面で挙手をして『結婚してくれますか?』みたいな」
こう返した島袋に、文枝は「奥さんが言うたん?」と聞けば、「この目の輝き、キラキラしてる王子様みたいな感じがすごいかわいいなと思って、ふふ…」とノロケて見せた。
「『新婚さん』では番組名を明かしませんでしたが、2人の出会いのきっかけとなった恋愛リアリティショーは、2017年から翌年にかけてネットフリックスなどで配信された『テラスハウス』の軽井沢編。結婚は番組で出会ってから3年後。石倉さんがゆかりのある軽井沢で、堂々とプロポーズしたとか。交際当時、四畳半の部屋で貧乏暮らしをしていた石倉さんが、今ではポルシェを所有するまでに成功を収めていたようで、『テラハ』を視聴していたファンは大盛り上がり。SNS上では《夫婦そろってプロのモデルウォーキングするシーンにビビった》《前は貧乏だったけどテラハでポルシェ男ゲットしていたとは幸せすぎる》といったコメントが相次いでいました」(テレビ誌ライター)
前週の4月18日放送回には同じくネット配信された恋愛リアリティショー「バチェラー・ジャパン」でカップルになった実業家の友永真也氏が登場。ウン百万もする高級ブランドを新婦にプレゼントしたという金満エピソードで番組を盛り上げていた。話題のカップルを次々と登場させるウラ事情について、某放送作家が推測するには、
「くしくも同じ日曜の昼の時間帯では、関東ローカルの長寿番組『噂の!東京マガジン』がBSへと移行し、比較的高い年齢層をターゲットにしたライバル番組が地上波から消滅。視聴率でいえば安泰と言えるかもしれませんが、現在はどの番組もスポンサー受けを狙って若い女性の視聴者層の取り込みに必死。『テラハ』や『バチェラー』の出演者や人気芸人を出演させて、番組の若返りをアピールしたいのでは。5月2日の放送では、14歳年下の舞台女優と結婚したお笑い芸人のなだぎ武さんが出演するので、また話題になりそうです」
間もなく放送回数2500回に到達するお化け番組に、今後どんな話題の新婚さんが登場するのか。若年視聴者を取り込んで、3000回、4000回を目指してほしい。
(あまねかずこ)