名実ともに日本一のお笑いプロダクションのトップでありながら、その言動がたびたびメディアで取り沙汰される吉本興業の大崎洋会長。同社の東京進出の立役者であり、ダウンタウンの育ての親とも知られるが、写真週刊誌「FRIDAY」(2月26日号)の直撃取材を受けた際には、2019年に同社を退社してユーチューバーに転身した宮迫博之について言及。
「もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって話や」
大崎会長の“戻らんでええ発言”は宮迫への警告とも受け取れるが、これに反応したのが同社所属の今田耕司。2月20日放送の「特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」(読売テレビ)に出演した際にはこの話題を取り上げて、「ここまで怒ってるん…というか」「ボクらの思っている以上に温度差が…」と発言。その怒りの大きさに困惑した素振りを見せていた。
ところがうってかわって2月20日深夜に放送された「伯山カレンの反省だ!!」(テレビ朝日系)では大崎会長の“武闘派素顔”を明かして番組を盛り上げた。
「昔のダウンタウンには怖そうなイメージがあったけど優しい」という話の流れから、今田は「大崎会長も優しい。『おー!』みたいな」と、遠くからでも声をかけてくれるフランクな人柄を明かし、
「若い時、(舞台の)袖で東野(幸治)蹴ってたりするところ見てるわけですよ」
と、その意外な過去のエピソードを披露。さらに続けて、
「あいつ(東野)、今の会長に腹蹴られてたんですよ」とたたみかけて司会の神田伯山と滝沢カレンを爆笑させたのだった。
「今田さんの話によれば、昔、東野さんとのWコウジでダウンタウンの生放送番組の前説と後説を担当。スタジオを出たダウンタウンのあとをファンが追いかけまわさないように、後説で足止めをするのが2人の役目だったそうです。そこで、Wコウジがスタジオ観覧者たちとジャンケンする段取りになったのですが、東野さんはなんともおざなりにジャンケンをしていたそう。当時、劇場の支配人だった大崎会長は、袖から東野さんを呼び出し、腹を蹴りまくっていたとか。それを横目で見た今田さんはそれこそ真剣にジャンケンをしたそうですから、いかにコワモテだったかが伝わってきます。とはいえ、過去に吉本新喜劇入りを打診されて、退社を決意した東野さんを引き止めたのも大崎会長。今ならパワハラで大問題になるところですが、2人の信頼関係あっての愛のムチでしょう」(テレビ誌ライター)
大崎会長と東野幸治のバチバチなエピソードにスタジオは大盛り上がり。
「絶対に蹴られたくない。シバかれたくない」
当時の心境を明かした今田に対して、意外な反応を示したのが滝沢カレンだった。
「大崎さんは誰なんですか?」
と天然すぎる疑問を口にして、神田伯山と今田を絶句させた。
「今田さんの説明不足かと思いきや、『吉本のトップ』『今の会長』などと話していたので、滝沢カレンさんがちゃんと話を聞いていなかっただけなのかも…。それにしても大崎さんが誰かもわからずに爆笑していたところを見ると、東野さんが蹴られていたということが単純に面白かったようですね」(前出・テレビ誌ライター)
かつては東野幸治の体が宙に浮くほど腹を蹴りまくっていたという大崎会長。宮迫への「戻らんでええ」という発言も、会長なりの愛のムチなのだろうか。
(あまねかずこ)