特権入院に続きワクチン問題でも…恵俊彰の「全力スルー」「徹底無視」で物議

 内心で「しまった!」と思ったら無視、スルーで“なかったこと”にする。情報番組のMCに必要なのは“スルーする力”なのかもしれない。

 無症状でありながら、いち早くコロナ感染で入院できたことで、一部から「上級国民」とのバッシングを浴びることとなった、自民党・石原伸晃元幹事長のコロナ“特権入院”騒動。これについて、1月25日放送の「ひるおび!」でフォローしたのがジャーナリストの田崎史郎氏だった。

「国会議員だからそういうことができてるのかどうかっていうのがはっきりしなくて…。石原さんは、この大学病院に知り合いの方がいらっしゃるみたいなんですね」

 議員バッジとは無関係とでも言いたげだったが、この“コネあり発言”をさらっとスルーしたのが番組MCの恵俊彰。あとになってネット上では《石原さんと大学病院の関係を知りたい》《やっぱ上級国民の特権じゃないか》《恵さんもっと突っ込んで!》といった書き込みが見られたが、波風立てない“回し”に定評がある恵は、この発言をスルー。視聴者は肩すかしをくらったが、1月28日の放送でも同じようなことが起こったのだとか。

 この日、番組はコロナワクチン接種の具体的な内容をテーマに、アメリカですでに接種を受けた米国在住の山田悠史医師、東北大学院教授の小坂健氏とリモートで繋がる形で進行。川崎市で行われたワクチン接種シミュレーションの様子などを伝え、そこで起きた問題などを議論した。接種会場で「アレルギーの相談などがあると遅れる」などの混乱の可能性、接種後の様子見時間、さらにはワクチン接種の先進国・イスラエルの状況などを報告した。

「米国在住の山田医師からは、当日厚着をしていくと時間がかかるので注意すべきという意見があり、会場内でのスムーズな接種のため、小坂氏からは(事前に)チャットなどで疑問点を調べておくシステムを作るべきといったような意見が出ましたね。ところが、恵さんがスタジオでレギュラーコメンテーターでもある日本医科歯科大学の特任教授の北村義浩氏に話を振ると、『厚着だとかチャットだとか言ってますが…』とほかの医師たちの意見をバッサリ斬って一触即発ムードに。北村教授はまだ接種するかしないか迷っている人も多いことから、接種ありきの番組内容に苦言を呈したというわけです。シミュレーションに関しても外食に例え、レストランうんぬんよりも『何を食べるか』が問題だと指摘。つまり、いったい何を接種されるのかの説明が足りていないと言いたかったようなんです。SNSを見るとこの意見に視聴者からも同調する声が多かったようですね」(週刊誌ライター)

 それでも、北村教授が“謀反”ともいえるコメントをすると「しまった」と思ったのか、MCの恵はあっさり北村氏から遠ざかり、まるでそんな意見はなかったかのように進行していった。そのスルーぶりに視聴者は《石原伸晃のパターンだ》と失笑したのだとか。

 確かに、今はワクチン接種が大前提で話が進められているのは事実。チャットでQ&Aなんて、小坂氏は「最近はお年寄りもスマホを使うようになって、アプリとか…」と事もなげに語っていたけれど、スムーズに接種を進めるための人為的なシステムばかり議論するより、接種に及び腰のお年寄りたちが安心して接種を受けられる情報拡散のほうが圧倒的に大切かも…。恵俊彰といえばコメントが話題になることも炎上することも少ないと言われるが、長年にわたって情報番組の総合司会を務めるには、あえて相手をしない、スルーするスキルが必須なのかもしれない。

(山田ここ)

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