無痛乱打療法で「コロナ薄毛」を一発解消!「30分で毛が生えた」実体験ルポ

 コロナ感染拡大防止の自粛生活によるストレスで「コロナハゲ」なる薄毛化の悩みが増える中、従来のものとは一線を画す「日本初の発毛療法」があった。消えたはずの毛根まで再生させるという常識を覆す驚きの施術を、アサ芸薄毛記者が実体験ルポ!

「荒れた畑にいくら有効な肥料をまいたところで、作物は育ちにくいでしょう。それは薄毛治療にも言えること。環境が整っていない頭皮には、いくら育毛剤を振りかけたって不毛です。岩場に野菜の種をまくようなもんですよ」

 こう話すのは、韓流の聖地、東京・新大久保に「チャングム整骨美容鍼灸院」を構える大明龍八総院長だ。「チャングム」とは李氏朝鮮の「医女」のこと。ただし、大明氏は男性である。日本で治療を始めて36年。そのゴッドハンドに魅了された有名人も多く、かつては西城秀樹が脳梗塞で倒れた際、鍼灸治療から筋力トレーニングに至るまでのリハビリによって後遺症が改善。立って歌えるまでに回復したとして多くのメディアで取り上げられ、大明氏はアサ芸にも登場している。

 そんな大明氏が本格的に始めたのが「無痛乱打療法」なる発毛施術。たとえるなら、小さい剣山のごとくビッシリ並んだ特殊な鍼を頭皮に高速で打ち込み、塗布した育毛剤を奥深くに到達させる、といった感じだろうか。大明氏が解説する。

「育毛剤を振りかけるだけだったら、90%以上が蒸発してしまうんです。だから従来の薄毛治療とは一線を画し、100%近く有効成分を毛根に浸透させることができます。この方法だとどんな人でも生えてくる可能性が高く、すでに韓国では数多くの改善症例が存在します。でも、日本にはこのやり方はないんですよね。日本でできるのは私だけ、日本初です」

 そう言うと、大明氏は記者に、施術ベッドにあおむけになるよう促し、

「四の五の言わずに体験してみてください。遺伝的に難しい人もいますが、あなたのような頭でしたら、すぐに結果が見えます」

 五十路にして頭頂部の脱毛が絶賛進行中のアサ芸薄毛記者がその言葉に大きく反応すると、大明氏は施術前の説明を始めた。

「特殊な電子鍼マシンを使って、1分間に1200回の刺激を15〜30分ほど頭皮に与えます。ほら、テレビの健康番組やCMなんかで、ブラシでトントンと叩くだけっていうのがあったでしょう。でも、あんなのとはわけが違う。どんなに速く手が動かせる人だとしても、ブラシで叩くなんてせいぜい1分間で200回程度です。人間の手には限界がありますからね」

 大明氏の説明は続く。

「原理としては、 毛細血管を元気にして血流をよくする、ということで一緒だけど、この特殊マシンは15分なら1万8000回。30分だと3万6000回にもなります。そうして何万回と刺激すれば毛根の中まで薬剤が浸透し、100%近く栄養を与えられます。これで劇的変化する人もいますね。ツルッツルの人でも、根気よくやってみたら違いはわかると思いますよ」

 さっそく施術スタート。足の甲と、問題の頭頂部に一般的な鍼を打たれるが「毛髪の治療なのに足に鍼?」と疑問が。すると、

「この鍼も大事なんです。髪の毛を生やす環境を作るため、基本は鍼で免疫を高めるわけです。免疫力を上げる体のツボに刺激を与えますが、この鍼も体用、頭用と種類を使い分けています。魚釣りと一緒ですよ。海で釣る魚と川で釣る魚、あるいは魚の種類によって釣り針を替えるでしょう。見てください、頭皮が真っ赤になってきた。こうやって反応が出るのは悪い箇所なんです。この鍼で皮下3〜4センチまで打っています。2回目以降は、6〜7センチくらい打ちます」

 えーッ、頭皮の7センチ下!? そんな深くまで鍼を打つなんてオソロシイ‥‥。

「いえいえ、骨と皮の間を平行して通しています。だから痛くないでしょう」

 と、そこへ、歯科医院で見かけるような形状のマシンが登場。そこから延びるコードの先には、極太タッチペンのようなアタッチメントに12本の鍼がついているらしい。

 寂しくなった頭頂部に何やらひんやりした感触が走る。まずはこの鍼で栄養剤を塗布して注入するのだ。

「これはウチで使っている、海藻成分がたっぷり入った栄養剤です。自然由来のものなら何でもOKですから、例えばご自分で使用されている育毛剤を持参してもらってもかまいません」

 次にいよいよ「無痛乱打用」のスペシャル電子鍼を取り出すと患部に当て、超高速の鍼振動を与える。
「眠っちゃうくらいの刺激だから」

 と大明氏は言うが、チクチクとした感触が頭頂部に広がった。電動歯ブラシのごときブーンという音、振動とともに、ドゥルルルルル‥‥と鍼が刺さるのが頭皮越しに感じられる。なるほど、毎分1200回という怒濤の動きならではだ。何分かすると、その刺激にも慣れてきた。

 超高速乱打鍼は、薄くなった部分を少しずつ移動しながら、まんべんなく刺激を与えていく。同時に栄養剤をさらに注入しつつ、皮下に送り込む。その間、ただあおむけに寝ているだけだ。

「ほら、真っ赤になってきました。さっきも言ったように、こうした反応が悪い箇所なんです」

 自分では確認できないが、なるほど、そうなのか。これは荒れた畑を耕し、肥料を正しく浸透させる過程なのだろう。

 そうこうするうち、30分が経過。「無痛乱打療法」が終了した。大明氏が声を上げる。

「おぉ、見てください。だいぶ変わりましたね。黒いのが出てきました」

「ええっ、もう生えてきたんですか!」

「いや、これは皮下に隠れていた細い毛が、まずは鍼の刺激によって表に出てきたんですよ」

 いったいどういうことか。合わせ鏡で確認すると、産毛っぽいものが増えたせいか、白く見えていた脱毛部が確かに黒く変化している。埋没していた毛が露出したといえば、確かにそんな感じだ。隠れていた毛があったとは驚きだ。大明氏は言う。

「この療法は1回の施術で72時間ほどは効果が持続します。なので、1週間に2回やるのがベストですが、週に1回でもいいでしょう。多くの人に髪の悩みを解消してもらいたいので、たとえ2週間に一度でも効果が上がるように設計しています。毛根は消滅したら再生しない、と思われていたけれど、それはあくまでも仮説。一度なくなった毛根が復活したという人もいますから」

 死んだと思っていた毛根でも、実は仮死状態になっているだけ。あるいは弱っていて不活性化していることもあるという。未来は明るいのだ。

 実はこの鍼灸院では何年も前から、デモンストレーション的に実証を重ねるべく、実際の悩める患者を使って効果を確認してきた。その「ビフォー→アフター」を記録した写真を見せてもらうと、多くの人が開始からわずか2カ月余りで、はっきりとした「改善」を見せていた。そのスピード感をもってすれば、

「じゃばらレベルの薄毛であれば、50歳だったら週1回の通院で5カ月。週2回なら2カ月半。40歳なら週1回4カ月で終了できると思います」(大明氏)

 これまで、数多の育毛剤や食品、サプリメント類、水などを試してきたが、実は「生える環境作り」が根本であり、急務だったのだ。

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