一口にイヤホンと言っても、ピンからキリまである。音が聞こえればいいだけなら数百円で購入できるが、高音質を楽しみたいマニアともなると10万円以上の大枚をはたくことも‥‥。
そんな超高級イヤホンならば、たとえ中古でも高値で売れそうだが、誰の家にもあるものではない。ましてや、衛生的にも他人の耳に入ったものだけに、簡単に売れるはずがない。
そう思っていたのだが、ある事情から中古イヤホン市場が盛り上がっている。
「現在、ワイヤレスイヤホンがはやっています。無線でスマホとつないで使用するのですが、コードがなく耳に差し込むだけ。そのため片方だけなくしてしまったという人が少なくないのです」(モノ雑誌ライター)
例えば、iPhoneで知られるアップル社の「AirPods」なるワイヤレスイヤホン。紛失した場合に探す機能などが付いているのだが、ヤフオクをのぞいてみると、右耳、左耳だけの出品が実に多い。平均で5000〜6000円で落札されている。バカにならない金額である。一儲けできるかと思ったが、
「AirPodsは運動中に片方を落としたうえに踏んで壊してしまったという話をよく聞きます。それだけ紛失する人が多いんでしょうね。でも、中古で買っている人も売っている人も片方をなくした人ですよね? 新品で購入すると2万円前後ですから‥‥」(モノ雑誌ライター)
中古イヤホンで儲かっている人はまずいない?