世界最大のアイドルイベントとして過去10年にわたって人気を博してきた「TOKYO IDOL FESTIVAL」(TIF)が、2020年は開催時期を8月から10月に変更することになった。主催者のフジテレビが「TIF2020」を20年10月2〜4日に開催すると発表したもの。この日程変更には“英断”との評価も寄せられているようだ。
「来年は7月24日〜8月9日に東京五輪が開催されるため、様々な大型イベントが影響を受けています。音楽フェスでは『サマーソニック』が休止を発表済みで、『ロックインジャパン』は従来の2週末開催を8月8日〜10日の1週末のみに短縮。同人誌の祭典『コミックマーケット』では例年の8月開催をGWへと大幅に前倒ししました。そのなかでフジテレビが東京・お台場で開催してきた『TIF』も開催が危ぶまれていましたが、アイドル界の火を消してはならぬと2カ月遅れでの開催を決断。この報せに全国のアイドルとファンが拍手喝さいを送っているに違いありません」(アイドル誌ライター)
10月上旬は晴天率も8月上旬並みに高く、台風さえ来なければ雨天中止の可能性も低そうだ。また近年は8月の酷暑がさらに厳しくなり、熱中症で倒れるアイドルも続出したことから、気候の涼しい10月はむしろ好都合との声もある。その一方で一部のファンからは、10月開催に悲鳴があがっているというのである。アイドル誌ライターが続ける。
「10月2日(金)〜4日(日)という日程は下半期スタートに被るため《仕事を休みづらい》との懸念が続出。なかには土日の2日のみ出演というアイドルもいるため、《推しの晴れ姿を応援できないかも!?》との悩みが発生しています。また家庭を持つドルヲタからは《子供の運動会と重なりそう…》と悲痛な悩みも。さすがに運動会を差し置いてTIFに行くわけにはいかないですからね。その悩みはアイドル側でも同様で、中高生メンバーだと10月は運動会や文化祭、さらには修学旅行と被る恐れがあるのです。これまでは夏休み真っ最中の8月開催だったのでその手の問題はなかったのですが、10月開催になることで思わぬ影響をこうむるケースはそこかしこで噴出しそうですね」
そういった懸念の声もあるとはいえ、出場アイドル1000人超、来場者数8万人超という巨大アイドルフェスが来年も開催されることはやはり、喜ばしい報せと受け止めている人がほとんどだろう。
(北野大知)