ニッポンの土地「誰のものだったのか」大研究(4)今も残る「荘園」用語の基礎知識
「泣く子と地頭には勝てぬ」 広辞苑には〈道理をもって争っても勝ち目のないことにいう。泣く子のききわけのないことを、鎌倉時代の地頭の横暴なことにかけていったもの〉とある。 地頭とは、平安・鎌倉時...
「泣く子と地頭には勝てぬ」 広辞苑には〈道理をもって争っても勝ち目のないことにいう。泣く子のききわけのないことを、鎌倉時代の地頭の横暴なことにかけていったもの〉とある。 地頭とは、平安・鎌倉時...
鎌倉幕府の時代になると、土地に関しても、大きな変化が現れる。河合敦氏が言う。 「平安時代の荘官たちの中には、荘園を守るために武装して武士になるものが少なくありませんでした。彼らは、荘園領主である貴...
しかし、この班田収受の法が崩壊する原因もまたその税の仕組みにあった。河合敦氏の解説。 「租は現在で言えば住民(地方)税なので、住んでいる国に納めればよかったのです。しかし、男は租以外にも庸や調とい...