最小スペックでも9万9800円(税込み、以下同)という高価格もあり、発表と同時に落胆の声が広がった「iPhone 16e」。確かにあと2万5000円をプラスすれば、最新のiPhone16が購入できるのだから、iPhoneユーザーの中には買い替えを迷っている人も多いだろう。
例えば、SIMフリー版のiPhone SE(第3世代)は、発売当時は今のような円安ではなかったこともあり、価格は5万7800円だった。16eが「SEの第4世代」と考える人にとっては、実に4万2000円もの値上げだ。いっそ安価なAndroid端末に乗り換えるという手もないわけではないが、iPhoneユーザーであれば、やはり使い慣れた機器が良いという人がほとんどかもしれない。
もっとも、この価格はあくまでもSIMフリー版での話。2月21日には各キャリアが一斉に価格を発表しており、その激安プランが注目を集めている。
まず、思い切った価格で攻勢をかけてきたのはauだ。他社からの乗り換え(MNP)でiPhone 16eを24回分割払いで購入し、「スマホトクするプログラム」に加入すると、毎月の支払価格が、初回「3円」、2回目以降は「2円」になる。最終回に本体を返却する必要はあるが、2年毎に買い替えをするユーザーなら大きな問題とはならないだろう。
そんなauのさらに上を行くのがソフトバンク。auの価格公表後に、新規とMNPともに、48回分割払いの購入で毎月の支払価格が「1円」になるプランの改定を発表。さらに、公式オンラインショップで手続きをすれば事務手数料も無料になるという。
近年はSIMフリー版を購入して通信料が安価なMVNOのプランを選択する人も多いが、あくまで本体のコストを抑えたい、ということならキャリア版の一択かもしれない。
(ケン高田)