ナゼ今さら!? EDWIN「あなたのジーンズ、返してください。」プロジェクトが物議

 日本初のジーンズブランド「EDWIN」の「あなたのジーンズ、返してください。」という呼びかけが、一部消費者の間で物議を醸している。

 これはジーンズを資源として活用することで環境負荷を減らす「CO:REプロジェクト」として行われているもので、穿かなくなったジーンズを返却すると、対象店で500円分の期間限定ポイントがプレゼントされる。

 回収されたジーンズはその後、選別され加工しやすい状態に処理。再び「わた」の状態に戻し、新品の「わた」とブレンドして糸にした後、縫製し製品に加工される。リサイクル技術を用いて新しい製品に生まれ変わらせるという取り組みは、SDGsを推進する意味でも大いに歓迎されるところだが、一部から「返してくださいという言い方がよくない」という意見が浮上したのだ。

 実際、SNSには「だったら返金してくださいってなるよね。日本語がおかしい」「そもそも企業側から呼びかけるなら、『お返しください』『ご返却願います』だろ。なんで上からなん?」「購入して所有権移った物を『返してください』はおかしいよね。『買い取らせてください』ならまだ分かるけど…」などと、違和感や不快感を唱える声が相次いでいる。

 実はEDWINのこのキャンペーンは2021年から何度もおこなわれているものだ。しかもEDWIN製でなくてもOKであると告知されている。それがなぜ今さら議論になっているのかと言えば、あるネットユーザーが店内で目についたポスターをSNSに投稿したことがきっかけになったようだ。いつ火を噴くかわからない不寛容社会の典型事例と言えそうだ。

(ケン高田)

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