ナショナル・リーグ西地区所属のLAドジャースと10年7億ドルという超大型契約を交わし、その天文学的数字や支払い方法なども含め、日本国内では寝ても覚めても話題の尽きない大谷翔平。
来季は3冠王も狙えるなどの過熱報道があり、開幕戦のチケットが通販サイトで日本円で14万円に高騰した…などとフィーバーが冷めやらない様子だが、そのトドメと言うべきが“大谷のドジャース入団会見を7000万人が見た!”というニュースだ。15日のスポニチannexはこれを「大谷会見7000万人が見た!米大統領演説&Wシリーズをはるかに超え…スーパーボウル級の注目度証明」というタイトルで報道。
記事によると、MLB公式ネットワーク局「MLBネットワーク」がライブ配信した大谷翔平のドジャース入団会見の総視聴者が7000万人だったという。米大統領の演説が平均で2000万~3000万人、今年のMLBのワールドシリーズが1試合平均911万人だったことから、大谷の入団会見は大統領演説や野球の世界一決定戦よりも注目を浴び、全米で最も視聴者の多いアメフトのスーパーボウルの1億1300万人に匹敵する、とした。
世界のスポーツメディアも驚愕の声を上げたが、その後、この「7000万人」という数字に疑義が生じたのである。
「全米のスポーツ関連番組の視聴者数を調査している『SPORTS MEDIA WATCH』が“12/14のスポーツ視聴率”というレポートの中で、『大谷翔平のロサンゼルス・ドジャース入団会見のMLBネットワークでの平均視聴者数は4万8000人』と発表しています。総視聴者数と平均視聴者数の基準がどう違うのかはよく分かりませんが、言われてみれば、1選手の入団会見がワールドシリーズの8倍、WBCの決勝が650万人ですからその11倍もの視聴者を集めるのは、どう考えても多すぎますよね。7000万人と4.8万人の落差にがく然とする人が続出しています」(スポーツライター)
その差、6995万2000人! まさか「日本人視聴者を足せばたぶん7000万人はいっちゃうんじゃね?」というオチではあるまいが…。
(飯野さつき)