世界的スターのレオナルド・ディカプリオやタレントのローラ、ブルゾンちえみらが自身のSNS上で、ブラジルのアマゾン森林火災に関する注意喚起文を投稿するも、ネットメディア「Buzz Feed JAPAN」は《そうした投稿には注意が必要だ。なぜなら、それが全て真実であるとは限らないからだ》と警告している。
アマゾンの熱帯雨林を蝕む史上最大級の森林火災は今や世界中の関心と懸念を集めており、かねて環境問題についての発信を続けてきたディカプリオも南米の現状を案じる人間の一人だが、その影響力は一般人のそれとは次元が異なる。
「ディカプリオのインスタグラムのフォロワーは8月27日時点で3450万人を超えており、その膨大なフォロワーが彼の誤った内容のリポストに感化されて“いいね”を押してしまっている可能性が高いようです。Buzz Feed JAPANによれば、ディカプリオが啓蒙コメントに引用した火災写真の中には、今回のアマゾン火災ではないものも含まれ、全く関係のないものまで紛れ込んでいるとのこと。また、同じミスを犯しているインフルエンサーはディカプリオだけに留まらず、日本のタレントのローラやブルゾンちえみらも誤った画像を引用してリポストしてしまっていると同メディアは指摘しています」(週刊誌記者)
日本でも災害が起きた際、SNS上でデマ情報が蔓延するケースは多く、2018年に北海道胆振地方で大きな地震があったときも、元モーニング娘。の保田圭が誤った情報をインスタグラムに転載し、被災者の不安をあおったとして謝罪・削除に至ったことがある。
今回のアマゾン火災における“無関係な写真の拡散”にローラやブルゾンちえみが関与してしまったことについて、ネット上には《(画像の)アップの前には再検討の必要があると思います》《伝聞と自分で体験したことを分けて伝えた方が良いと思う》《きちんとソースを確認すべき》などと厳しい反応が上がっている。
「ただし、彼らは少しでも何かの役に立ちたい、誰かの為に動きたいという熱意が背景にあるため、デマの拡散に加担したなどと責めることはできないという同情論も世間にはあります。例えばディカプリオらがリポストした“誤った写真”の中には、同じアマゾンで撮影した森林の画像ではあるものの、撮影時期が異なるというものもあり、“かつてはこんなに綺麗だったアマゾンの森林を守りたい”というメッセージとして添付した可能性もありますから、一概に全てを捏造・デマと断定することはできません。それ以前に今の時代、真実かフェイクかを100%見極められる人間の方が少ないですからね」(同前)
とはいえ何百万、何千万人が閲覧する彼らのアカウントはもはや国境の垣根を超えた巨大メディアに等しい規模である。嘘か真かを可能な限り精査することもまた彼らの責任と言えるだろう。
(木村慎吾)