あまりの人気に社会現象ともなり、その後の韓流ドラマブームの火付け役ともなった「冬のソナタ」。日本で放送が始まってから今年でちょうど20周年を迎える。
当時はチュンサン役のヨン様こと主演のペ・ヨンジュンがワイドショーなどで連日取り上げられていたが、現在、メディアでその名前を聞くことはほとんどなくなった。それもそのはずで、プロデューサーを兼任した11年放送の学園ドラマ「ドリームハイ」で理事長役を演じて以降、俳優としては事実上の引退状態だからだ。
ペは06年に芸能プロダクション『キーイースト』を立ち上げてからは、マネージメント業に専念していた。タレントファーストの事務所として多くの人気俳優が所属するようになったが、18年に大手事務所のSMエンターテインメントに経営権を推定500億ウォン(約55億円)で売却した。積極的な資産運用は行っていないようだが、資産1000億ウォン(約110億円)以上と報じる韓国メディアもあり、現在はハワイで家族と悠々自適の生活を送っているという。
一方、ヒロインのユジンを演じたチェ・ジウはどうしているか。実は、彼女は現在もトップ女優として活躍している。ただ、18年に一般男性と結婚し、20年に第一子となる女児を出産してからは育児中心の生活で、芸能活動はセーブ中だ。
そして、ユジンに思いを寄せていたサンヒョク役のパク・ヨンハは10年に自死した。日本でもドラマに出演したりコンサートを行うなど積極的に活動していただけに、多くのファンが若すぎる死を惜しんだ。
同じく主要キャストという位置づけでチュンサンに思いを寄せ、嫉妬からユジンとの仲を引き裂こうとしたチェリン役のパク・ソルミは14年、15年に相次いで女児を出産している。現在もコンスタントにドラマや映画に出演中だ。
ちなみに、冬ソナには当時から続編を求める声が多かったが、今日に至るまで実現していない。
「監督のユン・ソクホ氏は複数のインタビューでオファーがあったことを認めつつも、『イメージが湧かない』と断ったことを明かしています。ただし、亡くなったパク・ヨンハを主役にした続編の構想があったことは認めています」(韓流エンタメ誌ライター)
パチンコでは08年にシリーズ第2弾となる「冬のソナタ2」が登場しているが、ドラマに関しては幻のタイトルとなってしまったようだ。