音楽イベント「ウォーターボム」死亡事故の裏で…水が目に直撃して激怒したアイドルもいた!

 7月14日に音楽イベント「ウォーターボム」の大阪会場(大阪・此花区)で起きた、演出用の装置が原因で男性スタッフが死亡した事故は、大阪でのイベントが中止になるなど波紋が広がっている。

 この装置は「ウォーターキャノン」と呼ばれ、筒の一部から水が高速で噴射される仕組みになっている。高速噴射時の水の勢いは時速120キロにもなると言われ、この水が男性の頭部を直撃したことが直接の死因と見られている。

「『ウォーターボム』は韓国で2015年8月から開催されている大型音楽イベントで、ステージ上に備え付けられた巨大な水鉄砲から水が噴射される演出でも有名です。観客もアーティストも手に水鉄砲を持ち、水を掛け合い、びしょぬれになって一体感を味わえるのが特徴なんです。韓国の観客はみんな水着の上にTシャツや短パンを着てイケイケにはしゃぎます。そんな韓国の人気イベントが初上陸するとあって注目されていました」(K-POPに詳しい音楽関係者)

 この事故を受けて、7月15、16日に予定していた大阪公演は中止になった。ただ、7月22、23日に予定されている名古屋公演と7月29、30日の東京公演は予定通り開催されるという。

「出演者も世界的アーティストであるBIGBANGのD-LITEや、元IZ*ONEのウンビ、韓国の人気HIPHOPレーベルの設立者でありアーティストのJay Parkなど、錚々たるたるメンバーです。日本国内の夏フェスでこれだけの韓国の人気アーティストを見られる機会はないでしょう。ただ、K-POPファンの中には、『水でびしゃびしゃにならないなら行きたいけど…』と、いわゆる“パリピ向けの演出”に、後ろ向きな意見も目立ちました」(前出・音楽関係者)

 水鉄砲で水を掛け合うことの危険性に関しては、K−POPファンの間でも以前から話題になっていたという。

「2021年に韓国で行われたウォーターボムでは、(G)I-DLEのシュファの目に観客が撃った水鉄砲が当たり、『約30秒間、人が見えなかった』『ほどほどにしてと言ったでしょう』『撃ったひとの顔は覚えている』と激怒していました。また、今年6月には、aespaという世界的な人気のグループが出演したのですが、メンバーのニンニンは『幼いころに手術を受けて右目がほぼ見えない』ことを以前より告白していました。そんな状況の中でウォーターボムに出演することに対して心配の声もあがっていましたね。結局、当日は透明のゴーグルを着用していました」

 イベントの主催者によれば、名古屋、東京公演は「再発防止策と安全管理を徹底する」とのこと。ただ、同イベントには上記のような危険性が指摘されてもいる。開催する際は、パリピだけでなく、出演者も含め参加したすべての人が安全に楽しめるイベントの運営があらためて求められるのである。

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