なぜ「あの薬」を注射したのか…マドンナ「意識不明から蘇生」に重大疑惑浮上!

 6月24日、米ニューヨークの自宅で意識のない状態で倒れている姿で発見された歌手・マドンナ。緊急搬送された病院では、重い細菌感染症と診断され、集中治療室で数日間過ごした後、現在は自宅に戻り静養していると伝えられている。

 ただ、7月15日からスタート予定だった世界ツアーは延期。ツアーに向け、リハーサルで自分を限界まで追い込んできたこともあり、疲労が蓄積していると見られ、さらに64歳という年齢もあって、回復にはそれなりの時間を要するのではないか、と英サン紙は伝えている。

「米ニュースサイト『TMZ』の報道によれば、マドンナは1カ月前から微熱があったようですが、リハーサルに影響を与えたくないとして、一部関係者にしか体調不良を伝えておらず、そんな状態で1日12時間の過酷なリハーサルを週6日も続けていたのだとか。状態が悪化するのは時間の問題だったのかもしれませんね」(米在住のジャーナリスト)

 そんな中、米オンラインメディア「Rader Online」が、自宅で倒れていたマドンナは、かなり危険な状態で、それを蘇生させたのが、医療用鎮痛剤「オピオイド」の拮抗薬(他の薬の作用を疎外する薬)である「ナルカン」(ナロキソン塩酸塩)の注射だったと報じた。だが、この報道が元で「ある疑念」の声が上がっているのだ。

 オピオイドは医療においては手術や、がんによる疼痛など強い痛みの管理に不可欠な鎮痛剤だが、陶酔作用があるため、欧米では乱用する者が相次ぎ、社会問題になっている。しかも、オピオイドは過剰摂取すると呼吸停止で死亡する危険がある。

「米国では、致死性が高い合成オピオイドをだれでも簡単に、しかも安価で購入できます。そのため、過剰摂取による死亡が急増しており、米疾病対策センター(CDC)の発表によれば、21年度の合成オピオイドの過剰摂取による死者は7万1000人。この数は2年前のほぼ倍ですが、おそらくこの数字は氷山の一角。専門家の間では、死者はその数十倍いると考えられています」(前出・ジャーナリスト)

 そして、前述のようにナルカンはオピオイドによる作用を即座に疎外し、正常な呼吸を回復させて救命できる薬であることから、「なぜマドンナにナルカンを注射したのか」が注目されたのだ。

 むろんマドンナがオピオイド等の薬物を過剰摂取したという証拠はない。ナルカンは彼女が患っているとされる敗血症性ショックの治療にも使用されることがあるという。

 とにもかくにも九死に一生を得たマドンナ。まずはゆっくりと養生して、再びステージに立ってもらいたいものだ。

(灯倫太郎)

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