ダウンタウン浜田雅功が後輩・今田耕司に全幅の信頼を置く理由

 闇営業問題でお笑い芸人が揺れている。だが、ダウンタウンはそんな問題とは無縁のようだ。

 松本人志&浜田雅功を中心とする「ダウンタウンファミリー」は同じ関西出身で、東京でも成功を収めた芸人によって構成されている。メンバーはみな同じよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属で、20代の修業期間に2人からお笑いスパルタ教育を受けた。今田耕司や東野幸治、千原兄弟(千原せいじ&千原ジュニア)、130R(板尾創路&ほんこん)、木村祐一、“美容番長”ことシルクなどが門下生。

 ダウンタウンをアイドル人気にした伝説の夕方帯番組「4時ですよ〜だ」(毎日放送)出身で、トガッていた時代のダウンタウンを間近で見ていた。多くの後輩のなかでも、浜田が特にかわいがっていたのは今田だと言われている。

「2人は年齢こそ違いますが、三重県にある日生学園第二高等学校の出身です。80年代から90年代にかけて、『ニッセイ』といえば泣く子も黙るスパルタ校で知られていました。実家から通うことが許されず、完全寮制。丸坊主で、学友と同室。就寝、起床、勉強の時間が厳格に決まっていて、先生・先輩・後輩のタテ社会は絶対的です」(週刊誌記者)

 家へ帰ることが許されるのは、年2回。お菓子の持ち込みは禁止。親との面談は月に1回。保護者がいても、学校の敷地外へ出てはいけない。親からの差し入れもNG。万が一、お菓子などをもらおうものなら、即没収だったという。

「浜田が当時の驚愕エピソードとして盛んに語るのは、素手でトイレ掃除をしていたことです。ゴム手袋なしで便器を磨いていて、汚れは爪で削り落としていたとか。そんな中、浜田は副寮長になったのですから、天才MCとしての片鱗はこのころからあったのかもしれません」(前出・週刊誌記者)

 浜田の卒業後に入学・入寮してきたのが今田。2人は学生時代こそ接点はなかったが、今田が吉本興業(当時)に所属したことで接近。先の「4時ですよ〜だ」に続いて、伝説のコント番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)でも共演。2000年代になって独り立ちした今田は、全国キーの大型特番でメイン司会者になるまでの成長を遂げた。

 ちなみに、浜田は日生時代、脱走を試みている。高校1年生のときに逃げ込んだ先は、兵庫県尼崎市にあった松本の家だ。テレビもラジオも雑誌もない毎日を送っていた浜田は、松本家にあった新聞に載っていた歯磨き粉の広告を見て、「まっつん(松本)、歯みがき粉が3色になってるぞ!」と驚いたという。それは、当時発売されて爆発的な人気だったストライプの歯磨き粉「アクアフレッシュ」だった。

 現在は青山高等学校と名を変え、スパルタ指導はなくなった日生。浜田と今田、2人のいう偉大なスターを生んだのは、同校最大の自慢かもしれない。

(北村ともこ)

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