どっちも面倒くさい? 強まる「義理チョコ=パワハラ」の風潮

 今年はバレンタインデーにチョコをもらえない男性が増えるかもしれない!?
 
 アンケートサイト「マインドソナー」の2016年調査によれば、「職場で男性社員が女性社員に義理チョコを要求するのは『パワハラの一種』だと思う?」と質問したところ、なんと35.6%の女性が「パワハラだと思う」と答えているという。
 
 実際に2月14日が近づくにつれ、SNS上でも義理チョコについて《本当に面倒臭い》《普段あまり付き合いのない男性社員にお金を使いたくない》《カップルの愛の誓いの日に、なぜ上司のおっさんにチョコをあげなければならないのか》などのコメントが多く見られる。
 
「そうした風潮から、昨今はバレンタインデーに社内でチョコレートの受け渡しをわざわざ禁止する会社も増えています。ただし、義理チョコをやめたいという女性が増える一方、実は同じ意見を持つ男性も多い。例えば、女性総合サイト『マイナビウーマン』がアンケートを行ったところ(2014年)、義理チョコはいらないと答えた男性は56.9%と過半数以上でした。ちなみに、その理由としては『お返しが面倒で大変だから』というシンプルな理由が大半のようで、中には『お返しを強要するのは、むしろ女性側がパワハラではないか』とグチる男性もいるようです」(マーケットリサーチャー)

 日本のバレンタインデーのはじまりには諸説あるが、定着させた御人は罪なことをしたものだ。

(小島洋三)

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