自身が役者であり、演出家であり、劇作家でもある野田秀樹。主宰するNODA MAPは根強いファンから支持される演劇集団だが、2019年、久しぶりに新作を上演する。その題材は、なんと映画「ボヘミアン・ラプソディ」でブームが再燃したQUEENのアルバム「オペラ座の夜」からのインスピレーションで書き起こした演劇で、QUEENを描いたものではなく、ロミオとジュリエット風の芝居になるそうだ。
NODA MAPのホームページには、野田直筆の新作の速報に経緯が記されている。それによると、野田のもとには映画の上映前である2年ほど前にQUEENの関係者周辺から、「オペラ座の夜」の演劇性を本当の演劇に進展できないかと打診があったのだという。それもQUEENにゆかりの深い日本の劇作家、演出家に頼みたいという話で、野田も半信半疑でとりかかり作品にしたところ、QUEEN側から許諾を得られたのだというのだ。
「野田の演劇は音楽と演劇とのハーモニーで重要なテーマを紡いでいきますから、QUEENの名曲とのコラボレーションで、また新たな世界を見せてくれることでしょう」(芸能ライター)
「ロミオとジュリエット」をベースに、音楽はQUEENの名盤「オペラ座の夜」に収録された全曲を使用しているという。
QUEEN人気とあいまって、NODA MAPの新作が大きな話題となることは間違いないだろう。
(伊藤その子)