ルッキズムは最低!イケメンも差別語? 近畿大学「美男美女図鑑」で大論争に

 17日、突如大論争となってしまったのが、近畿大学が大学案内のパンフレットに掲載している「近大美女図鑑・近大美男図鑑」というコーナー。男女4人ずつを見開き2ページで紹介しているこの企画は、SNS上に投稿された在学生のコメントによれば「それなりに人気」なのだとか。

 ところが今回、同大学の教職員組合が「大学案内で『美女図鑑』等、品性を疑う…」などとツイートしたことで物議を醸す。この投稿に数千もの「いいね!」が集まったことで、ネット上では賛否入り混じった激論となっている。

「週刊文春がグラビア連載している『原色美女図鑑』からタイトルを拝借しているのかもしれませんが、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)や『めざまし8』(フジテレビ系)がこの批判ツイートを取り上げたことで話が大きくなりました。ルッキズムといわれる“見た目で人物の価値をはかる”ことを助長しかねない企画を、大学のパンフレットで展開するのはいかがなものか、というわけです。実際、SNS上では学生よりも一般の人たちから『時代錯誤』『あきらかに差別』など、多様性社会に逆行しているという指摘がかなりありました」(メディアライター)

 一方で、反対意見には「スポーツができるだけで祭り上げるのも同じだと思う」「頭がいいのが才能なら顔がいいのも才能」「これがダメならイケメンという言葉も放送禁止にしてほしい」「美男美女を載せているだけでブサイクを差別してる企画じゃないと思う」…などがあがり、百家争鳴。

 この論争について、「スッキリ」に出演したタレントのヒロミは「美男美女なんてそれぞれ違う。美男美女のとらえ方を変えていった方がいいと思う。痩せてる子がいいっていうわけじゃない」と持論を展開。確かに現在は海外の一流ブランドのショーでも、華奢なモデルだけでなく、大柄なモデル、太ったモデルを当然のようにランウェイに登場させている。それが多様性というなら、近大の美女美男図鑑も視点を変えて続けることは可能かも?

(飯野さつき)

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