バスケ八村塁のNBAドラフト指名がNHKでは観られないって!?

 米ゴンザガ大学で活躍するバスケットボール日本代表の八村塁が、6月20日にニューヨークで開催されるNBAのドラフトに招待されることが分かった。会場に招待されるのは上位指名が確実視される選手ばかりで、八村が20日のドラフトで指名を受けるのは間違いないと目されている。

 NBAでは岡山恭崇が81年にウォリアーズから8位指名を受けるも、入団には至らず。そのため八村は史上初めて、ドラフト指名からプロ入りする日本人選手となる模様だ。バスケファンはもちろん、日本全体が期待する八村の晴れ舞台だが、その場面を観られる人はごく一部に限られるかもしれないというのである。スポーツライターがささやく。

「ドラフトの映像がNHKで流れない可能性が指摘されているのです。日本でのNBA放映権は17年に楽天が契約し、同社が独占的な権利を保有。その影響でそれまでNBAの試合をBSチャンネルで放送してきたNHKが、試合中継を取りやめた経緯があります。日本の放送局がNBAを放送するには楽天との契約が必要ですが、公共放送と位置付けられるNHKでは楽天との契約が特定の民間企業に対する便宜供与とみなされることから、放送中止を決めたようです。そのため今回のドラフトでも同様に、NHKでは放送されない恐れがあります」

 しかしドラフトは試合中継とは異なるはず。それに八村が指名されれば国民的なニュースとなることから、試合中継とは別枠でニュース映像をもらうことはできないのだろうか?

「アメリカ本国では四大ネットワークの一角を占めるABCがドラフトを生中継。他局ではABCから映像の提供を受け、ABCのクレジットを“video courtesy”(映像提供)として表示しながら、スポーツ報道に用いています。しかしこの方法は、放送局同士で映像を融通し合う枠組みが前提。放送局ではない楽天がNHKと映像を融通し合うことや、NHKが楽天のクレジットを入れることは考えられません。なおABCからの映像提供ならNHKでも問題なく受けられるので、ドラフトに関しては楽天抜きでの枠組みが実現するといいのですが…」(前出・スポーツライター)

 もしくは楽天がクレジットなしでの映像提供を決断するという方法もあるはず。ともあれ八村の晴れ姿を心待ちにしているファンは少なくないはずだ。

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