「よく残酷なことができるな!」坂上忍「バイキング」で政府方針に激怒!

 厚生労働省は今月8日、オミクロン株の感染流行を踏まえた医療提供体制の対応強化について、軽症患者で症状が安定していれば、入院4日後を目安に自宅療養への切り替えを検討するよう推奨。そして60歳以上についても、高齢者施設内の医療体制を強化し、早めの退院や施設内療養を促すと発表した。

 2月21日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)でも、この問題を取り上げた。とくにヒートアップしたのは「施設内療養」を進めるという政府の方針。MCの坂上忍はこれについて「よくこんな残酷なことができるな!」と不快感を露わにした。

 現在でも重症化のおそれのある高齢者でさえ入院できない状況にあるのも関わらず、軽傷者の入院期間を短縮して介護施設内での療養を求めるという方針に、「これ、なんなの? 高齢者をどうしようとしているの?」と坂上が聞くと、ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「高齢者がさまようというか、高齢者を切り捨てるというか。僕もびっくりしました」と呆れ。続けて「職員の人もコロナ感染で手が足りない状況の中で、高齢者施設に行けっていう発想自体が何なのかと」と憤れば、坂上も「大事なところに手を突っ込まないで、小手先のところでやってて、こんなやり方で通用するのかって思う」と怒り心頭だった。

 リモート出演の愛知医科大学感染症科教授の三鴨廣繁氏も専門家の立場から、「高齢者施設に入所されている方には、認知症の方や動けない方がいる中で、(スタッフは)限られた人数でやっている。そこに陽性者を入れるというのは、まさにその施設でクラスターになる。私が経営者だったら(受け入れは)難しいですよ」とコメントしていた。

「コロナで入院経験のある、コメンテーターの野々村真さんは、高齢者施設は看護師ではなく介護士が対応することを挙げて、『治療に関しては全くわからないと思うんですよ。本当に現場を見ていない』と痛烈に批判。同じくコメンテーターの高橋真麻さんも『酷すぎる案だと思います。政治家の方はご自身や身内の高齢者が感染してもすぐに病院に入れるから、そういう発想になっていると言わざるを得ない』と、上級国民の特権をあげつらうかような辛辣なコメントが相次ぎました」(テレビウォッチャー)

 軽症とはいえ感染者が高齢者施設で療養したら、クラスターが起こる可能性が高くなるのは火を見るより明らか。病床使用率を引き下げたいために高齢者、そして高齢者施設で働く人にとって更なる負担を強いる政府の“丸投げ”対策には、全コメンテーターが口角泡を飛ばす展開となった。

(ロドリゴいしざわ)

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