10月2日、モノづくりのプロである町工場の人たちが、自社の技術を駆使して作ったくだらないものを競い合う「くだらないものグランプリ」の第2回大会が名古屋で開催。グランプリ作品であるおにぎりの具を抜くためのマシン「グナッシ~」に称賛の声が相次いでいる。
「同大会は町工場の技術力をアピールしつつ、コロナ禍で落ち込んだ世の中に元気を届けようと昨年からはじまりました。19社が参加した今大会でグランプリを獲得した愛知県小牧市の『千成工業』によれば、いつも社長が残業の社員にコンビニで夜食のおにぎりを買ってきてくれるそうですが、最後に残った具が苦手だった社員がいたため、『じゃあ具を抜いてしまえばいい』となり、ノリで『グナッシ~』の制作がスタートしたといいます」(社会部記者)
これにネット上では、《くだらないものとして確かに優秀。それにしても、優れた発明は下らない所に隠れているのかも知れない》《小さな町工場みたいですが和気あいあいとした雰囲気がいい。案外、これが優れた発明の足がかりになるかも!?》《役に立たないと思われたアイデアから世界がひっくり返るような製品が開発されることもあると思う》《こういうことに予算を割り当ててくれる会社も素晴らしい。この技術がお金を生み出してくれたら尚いいのにね》など多くの称賛の声が寄せられていた。
「おにぎりの具を抜くためだけに作られたマシン。だったら、塩むすびを買えばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、これはかなり実用性があるかもしれません。というのも、おにぎりは入っていると具によって賞味期限が早まってしまうため、綺麗に具を取り除くことで残ったお米で再加工することも可能となり、食品ロス対策になるのです。『くだらないものグランプリ』では、第1回大会で優勝した『子どものいたずら防止のためトイレットペーパーを出せないようにした』製品が商品化に向けて動き出しているそうですし、『グナッシ~』もコンビニと協力すれば大きな価値を生み出すものになるかもしれませんよ」(ITジャーナリスト)
くだらない発想からこそ、世の中の役に立つものが生まれるのかもしない。
(小林洋三)