芸人でありながら、執筆業ほか知性あふれる活動が主な浅草キッドの水道橋博士。今年3月、およそ30年ぶりに地上波レギュラーが0本になるネガティブなニュースに見舞われた一方で、配信ライブ「アサヤン~阿佐ヶ谷ヤング洋品店」や「博士の異常な対談」は評判がいい。
師匠はビートたけし。たけしは18年3月に「オフィス北野」を離れ、個人事務所「T.Nゴン」に移籍。水道橋は、先輩のつまみ枝豆やダンカンが設立した「株式会社TAP」に残り、”殿”とは離ればなれになったが、師匠であることに変わりはない。
TAPに「ジョニー小野」というピン芸人がいる。水道橋の送迎ドライバーも務め、ゴキブリ養殖会社やハウスクリーニング会社などを経営、スペシャルティコーヒー店の店主でもある社長芸人だ。オーディオや車にも造詣が深く、高級外車と国産車を複数台所有するスーパーセレブ。コロナ禍の昨年12月、テレビ電話で面接されて、採用された。
のちに2人は運命的なつながりがあったことが発覚した。親せきだったのだ。
「ジョニーが水道橋の部屋の模様替えを手伝っていたとき、祖父からもらったという虎の彫像が出てきたそう。ジョニーの父も同じ物を持っていたことを思い出し、聞けば祖父、父はともに岡山県倉敷市出身。調べていくと、2人は親せきだったんです」(週刊誌記者)
水道橋は、妙縁に導かれる。一般人の妻は、師匠のビートたけしと“繋がっていた”という。
「足立区在住の奥さんのおばあさんが、たけしさんの母・さきさんと仲がよく、昭和18年ごろから北野家の2軒隣に住んでいたというのです」(前出・週刊誌記者)
妻は水道橋と出会う少し前、両親と金沢旅行をしている。そのときに乗ったタクシーの運転手と好きな芸能人の話題になり、奥さんは「知らないと思いますけど、浅草キッドの水道橋博士です」と答えた。すると運転手は「博士は俺の弟子だよ」と驚きの告白。何とその運転手は、浅草キッドが東京・浅草のフランス座でアルバイトをしていた頃の社長だったのだ。元社長はリタイア後、北陸でタクシードライバーに転身していたという。
その数年後、水道橋が自身のホームページで合コン相手を募集。妻の友だちが連絡をしたことで、2人は出会った。しかし、互いに結婚を決めた相手がいたため、その日は会って別れた。それからおよそ3年後に再会。互いに婚約相手と破局しており、交際を開始。ゴールインして、3人の子宝に恵まれた。
今風に言えば、持っている男。縁は水道橋に味方している。
(北村ともこ)