CD売り上げより外仕事優先?乃木坂46を「結成10年」でトップアイドルにした戦略とは!?

 乃木坂46が8月に結成10年を迎えた。

 同グループは“AKB48公式ライバル”の肩書きを背負ってデビューしたが、今や押しも押されもせぬトップアイドルに上り詰めた。現在は5期生オーディションを実施中でもあり、AKB48同様、大所帯になってきている。

 100人以上いた48グループはセンターを選抜総選挙で決めていたことは有名。毎年テレビで生放送され、国民的行事とも言えるビックイベントだった。

 一方、乃木坂46のセンターや選抜のメンバーを決めているのは運営側。総選挙のようにメンバー同士を公に戦わせたほうが、ファンの“推しを育てたい欲”を煽ることができそうだが、総選挙制度を採用しなかったのには理由があるという。アイドル評論家が言う。

「AKB48の現在唯一の冠番組『乃木坂に、越されました』(テレビ東京系)でも『私たちがグループ内で戦っているうちに乃木坂は社会と戦っていた』と分析されていました。まさにその通りだと思います。時代背景的にもグループ内で争ってギスギスしているよりも、乃木坂46のように和気あいあいとした雰囲気が支持されるようになりました。また、今はCDを買わずともサブスクリプションでダウンロードできてしまう時代です。AKBと違ってメンバーが同じ事務所の乃木坂はCDの売り上げ枚数にこだわらずともCMやドラマ、映画といったような外仕事が増えれば大きな収益になる。『乃木坂46』というブランド力を高めて、芸能界におけるその価値を上げたことで、トップアイドルの地位を獲得したと言えそうです」

 事実、乃木坂46卒業生の白石麻衣は乃木坂46時代にCM女王になり、乃木坂46のメンバーの多くが女性誌の専属モデルや女優として活躍している。

「圧倒的なルックス」集団は、この先も時代の風に乗っていきそうだ。

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