「釣り上げた時は感動ものでしたよ。(サメが)かかってからだいたい40分くらい格闘しましたから。132センチの大物を釣り上げた際には、『なんだ、なんだ』と人だかりができました。釣り人は数えるほどしかいませんが、横浜の名所ということもあって観光客は多いんですよ」
振り返るのは、元ピンク男優で、現在は釣り愛好家として無職生活を送る赤いティッシュ氏(以下、ティッシュ氏)。今年10月に横浜・山下公園で釣り上げた大物が、写真にある大きなサメだ。ティッシュ氏によれば、ドチザメといわれる種類で、日本周囲の海域では北海道より南に生息するという。それにしても、まさか横浜屈指のデートスポットでサメが釣れるとは…。にわかに信じがたい話だが、けっして偶然ではなさそうだ。
「じつは自分も最初は山下公園でアジを釣っていたんです。そしたら隣でシーバスを釣っていた人がサメを釣り上げているじゃないですか。その方は大きめのルアーで偶然かかったと言っていましたが、それを見て自分でも釣れるんじゃないかと思ってトライするようになったんです。いろいろな方にアドバイスを受けて、自分が使っているのは生きたアジ。海の中で泳がせるようなイメージでしょうか。ドチザメだけじゃありません。エイが釣れたこともあります。意外なほど簡単にヒットするので、おそらく山下公園のまわりには結構な数のサメやエイが生息していると思います」(ティッシュ氏)
これまでに釣り上げたサメは当然、食べるわけでもなく、リリースしているという。餌は生きたアジ。竿は100円ショップで購入したという1000円程度のもの。かかったはいいが、逃してしまった経験は数えきれない。
「150センチ級の大物がヒットしたのですが、網であげるのは至難の業。悪戦苦闘するうちに、糸が切れてしまったのは忘れられない思い出ですね。海水温が低くなると魚の活動が弱まると言われるので、冬場にはあまり釣れないかもしれませんけどね」(ティッシュ氏)
巨大魚釣りといえば、わざわざ海外にまで出かける愛好家も多いと聞く。山下公園でいとも簡単にサメが釣れるとなれば、来シーズンには多くの釣り客でにぎわうかもしれない。
(編集部)