番組で女性リポーターを公開説教!坂上忍の「パワハラMC」に視聴者が猛反発

「ああいうの聞いて気分いいすか?」

 番組MCの坂上忍が真顔で出演者の芸能リポーターに質問をぶつけたのは12月4日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)。12月3日に行われたアンジャッシュ・渡部建の「謝罪会見」で、報道陣の取材姿勢をめぐって、坂上がイライラを爆発させる一幕があった。すでにネット上では《公開説教》《尋問》《恫喝まがいの詰め寄り》といった批判の声があがっている。

 この日の放送はほぼ渡部の謝罪会見一色となったが、番組の中盤で取り上げたのが、報道陣の「ガキ使」発言。日本テレビの年末特番「笑ってはいけない」シリーズの収録に参加したか否かを尋ねられてしどろもどろになって「私からは言えることではないということです」と返したところで、男性ディレクターが「我々もガキの使いで来てるんじゃないので」と辛らつな言葉をぶつけて、現場では失笑の声があがっていた。

 スタジオには謝罪会見に出席していた島田薫リポーターがコメンテーターとして出演していたが、このシーンのVTRが流れると、坂上は思い詰めたように、

「ああいうような形で、渡部くんを嘲笑するようなやり方っていうのは、僕はもうあってはならないと思うんで」と報道陣を糾弾。さらに仲のいいスタッフにはたびたび「あなたたちだって見られているんだよ」と話しているエピソードを明かし、こう続けた。

「会見って、リポーターさん、記者さんも見られている中で、ああいうような、『ガキ使』タイトル引っかけて、どこの番組か知らないけど、使いどころを自力で作るみたいなやり方は、橋下さんちょっとね、許せなくなっちゃったんですけど」

 話を振られた橋下徹も「リポーターの方も仕事なのでね」と前置きしつつ、「会見で何がいちばん重要なポイントなのかっていうのは質問者がしっかり把握して会見に挑むべき」「リポーターが…会見で質問する側の力不足、能力不足」とバッサリ。

 さらにコメンテーターの土田晃之も、

「答えられないことを何回も聞くってあるじゃないですか?それじゃあ、リポーターの人に聞きたいんですけど、正解なんですか? と思って」と、詰め寄るようなコメントを発し、リポーターの島田薫も居心地の悪そうな表情を浮かべていたのだが…。

 そしてCM明け。坂上が島田薫に「そこ(会見の場)にいてあの言葉が、当然、島田さんも聞こえたわけでしょ? ああいう時に島田さんはどう感じたんですか?」「ああいうの聞いて気分いいすか?」と、まさかの“逆取材”。質問された島田は「昨日はちょっと、空気的に、うーんって、思いましたけど」と答えるのが精一杯だった。

「番組の終盤では同じく会見に出席していた菊池真由子リポーターが登場したものの、話は堂々めぐり。“ガキ使”発言について、坂上さんが『(会見の時にディレクターに)日テレさんから聞いてくださいよって言ったらどうなるの? 正解がわからない』と詰め寄れば、土田晃之さんが“ガキ使発言”について『誰かが止めることできないんですか?』とまたしてもリポーター批判という流れに。菊池さんも『それはみなさん自由な場なんで…』と返していましたが、まるで尋問を受けているかのような印象。島田さんにせよ、菊池さんにせよ、ガキ使発言で物議を醸したディレクターとは今後も会見の場で何度も顔を合わせることも多いはず。倫理上、問題があったのは事実かもしれませんが、いわば仕事仲間への悪口を地上波で言わせるような女性リポーターへの“口撃”に、ネット上でも《なんで同席しただけのリポーターが責められてるの?》《菊池さんが責められてるのを見てチャンネル替えたわ》などと猛クレームの嵐。今回のパワハラMCで女性視聴者はますます離れていくことが予想されます」(テレビウォッチャー)

 坂上忍のパワハラ的な言動はともかく、約3時間の放送のうち、一部コーナーを除く2時間以上を渡部の謝罪会見に費やした「バイキングMORE」。その偏りすぎた番組内容にも、疑問を抱く視聴者は少なくなかったようだ。

(あまねかずこ)

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