国産トリュフに予想外の高値が!? キノコハンターが狙う山の高級食材とは?

 ちょうど晩秋の今は、一年でキノコがもっとも採れるシーズン。しかも、夏場のように草木も生い茂ってなければ虫も少ないため、キノコ狩りで山に入るにはうってつけだ。

 数ある食用可能なキノコの中でもその価値の高さで知られているのはやはり松茸。今年は例年なら国内流通量の約9割を占める外国産がコロナの影響に加え、中国国内での松茸ブームの影響などにより輸入量が激減。歴史的不漁だったサンマと同様、市場価格が高騰している。

 だが、一方で国産松茸は豊作でいつもの年より山で松茸を見つけやすくなっている。素人には見極めが難しく、ある程度のコツや経験が必要だが、松茸を売りさばいて荒稼ぎしているキノコハンターも少なくないようだ。

 ただし、ネット転売可能なキノコは松茸だけではない。なかでも芳醇な香りを漂わせ、キノコの王様とも呼ばれている「香茸(コウタケ)」も高値で取引されている。ネットオークションサイトの落札価格をチェックすると、1キロあたりの相場は5000円以上。特に品質の良いものなら1万円前後の値をつけている。

 ほかにも一部では抗がん作用があるとの報告もされているカバノアナタケも高いものだと1キロ3000〜5000円。白樺の木に寄生するという大きな特徴があるため、希少性は高いものの、北海道など白樺が自生している地域では意外と見つけやすいとも言われている。

 ほかにも世界三大珍味のひとつに数えられている高級食材トリュフも、実は国内で自生しており、入手可能なキノコのひとつ。あくまでトリュフのなかでも一部の種類だが、松茸以上に入手困難なものもあり、少量で数万円になる可能性もあるという。

 そのため、いろんなキノコが自生している山間部はまさに宝の山と言えるが、無断で人の山に立ち入るのも勝手にキノコを採って持ち帰るのも違法行為。山に入る場合は、土地の所有者に事前に許可をもらうなどルール順守を徹底してほしい。

 あと、種類によっては毒キノコと見極め困難なものもあるため、区別が難しいものは最初から手を出さないなどの注意も必要だ。できれば専門家が立ち会える環境でキノコハンティングに臨んでもらいたい。

(トシタカマサ)

※写真はイメージです

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