元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(73)余った年賀状は売れるのか

「思うところがあり、年賀状での御挨拶は今年を最後に‥‥」とか「来年からはSNSであけおめをさせてもらうので‥‥」なんて「休止宣言」が記された年賀状をもらうことが増えた。

 実際に、年賀ハガキの販売枚数は毎年減っている。03年の44億枚をピークに減り続け、20年は23.5億枚にまで激減している。ネット全盛時代の波には勝てそうにないのが実情だ。

 そんなわけで、受け取る年賀状も年々少なくなり、出す枚数も減ってきた。完全に年賀状を辞められない派の中には、せっかく用意したハガキが余ってしまった人もいるだろう。これを現金に戻したいところだ。

 さっそくヤフオクをのぞいてみたところ、未使用の年賀ハガキが大量に出品されていた。最も高値をつけていたのは、1枚あたり61円で落札されたケース。新品は63円なので、実に換金率は97%である。悪くない数字だが‥‥。

「大量の枚数がないと、高額では買い取られません。90%以上の換金率になるのは、完箱のハガキ。これは4000枚分が段ボール1箱に入った状態のものです。次に高値で買い取られるのが完封といって、200枚1組で茶色の紙に包まれた状態のハガキ。個人で数十枚を売るとなると、バラといって1枚あたり48円ぐらいになってしまいます」(金券ショップ店長)

 手数料はかかるが、年賀ハガキは切手やレターパックなどにも交換可能。そのまま使用するほうが、意外とお得かもしれない。

マネー