今年のフジテレビ系列「FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!」(11月2〜3日)は平均視聴率5.8%で、歴代最低を記録した。33回目となった今年は、裏番組がラグビーW杯決勝、フィギュアスケートGP第3戦フランス杯だったことも苦戦した理由だろう。
ワンコーナーの「さんまのお笑い向上委員会」では、フジテレビの遠藤龍之介社長が明石家さんまに感謝状を読み上げた。だが、ひな壇ゲストの1人だった爆笑問題・太田光が、社長の股間部をズボンの上から握って逃走、雰囲気をブチ壊す事件が発生していた。CM中、「太田くん、全部間違ってる!」と表情を曇らせたのは関根勤。大抵のことは笑って済ませる関根が激怒したのは“事件”だと、エンタメ誌のライターは言う。
「研究熱心でそれに裏打ちされた経験値と知識量を誇る関根さんは、バラエティ界でも貴重な存在。テレビや映画、舞台に造詣が深いので、無名のタレントにも『○○を見たよ。おもしろいね』と褒めるそうです。そこで付いた名前が『ホトケの関根』。そんな関根さんが表情を険しくしたのは事件といえます」
14年には、初監督を務めた映画「騒音 THE FIVE OYAJI」を完成させた。キャイ〜ンや娘の関根麻里、ずん・飯尾和樹ほか、所属する浅井企画のタレントが多数起用され、明石家さんま、タモリ、千葉真一といった豪華メンバーもノーギャラ同然で特別出演。関根の信頼の成せる業だ。
「関根さんは、『ぎんざNOW!』(TBS系/72〜79年)の素人参加コーナーでチャンピオンになって、スカウトされて芸能界入り。デビュー時の芸名『ラビット関根』は、桂三枝(現・文枝)さんが命名しました。14年に、長寿番組『さんまのからくりTVシリーズ』(TBS系)がおよそ22年の歴史に幕を下ろしました。司会のさんまさんを、ひな壇で関根さんはサポートし続けました」(前出・エンタメ誌ライター)
今年は芸能生活45周年の節目。ひとり娘の麻里が韓国人歌手・Kとの間にもうけた2人の女児にメロメロのおじいちゃんでもある。
そんなホトケの関根を“鬼”に変えた太田は、ある意味スゴい。
(北村ともこ)